「ハアアアアアアアアアアアアアア!!!!!!!!!」
大気を震わす叫びと共に大きな音を立てて分厚いコンクリートの壁が消し飛んだ。
「ボオオオオリングバッシュアアアアアアアアアアアアア!!!!!!!」
眼前で繰り広げられる破壊の宴。
大地は裂け、燃え、全てが焦土と化す。
「おいセイレン、やめろ!どうしちまったんだ!」
業火の中で赤い闘気を放つ騎士にハワードは呼びかけた。
だがその瞬間凄まじい熱風がハワードを襲った。
「ぐおおおっ!」
吹き飛ばされたハワードは背中から大地に叩きつけられた。
「ハワード!」
倒れたハワードにセシルが駆け寄る。
「ハワード!大丈夫・・・!?」
「あ、ああ・・・生きてはいるぜ」
「何なの、これは何なの・・・あれはセイレンなの・・・」
「ああセイレンだ・・・セシル、今回ばっかりはやばい、逃げるぞ」
「ハワード、つかまって」
よろよろと起き上がるハワードにセシルは肩を貸した。
「オオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ!!!!!!!!!!!」
地獄の業火の中でその咆哮がやむ事はなかった。

次回予告
全てを破壊するセイレンの前にマーガレッタは一人立ちはだかる。
マーガレッタの祈りは通じるのか、そしてマーガレッタの運命は
最終話「マーガレッタフォーエヴァー」ご期待ください。





「・・・これは何だ」
「あら、これはレッケンベル放送の幼児向けアニメ『魔女っ子マーガレッタ』の47話ですわ」
「どこから突っ込んでいいのかわからないわ・・・」
「あらあら、そんなセシルちゃんのために『魔女っ子マーガレッタ外伝〜百合とセシル〜』もこの冬ロードショーですわ♪」
青ざめるセシルに、マーガレッタ以外の全員が同情した。
「っていうかよくこんなアニメOK出たな、大体魔女っ子とかいう年じゃねえだ・・・」
ソウルリンカーからいつの間にか魂をもらったマーガレッタのHLがハワードの股間を直撃した。
「あqswでfrgtひゅじkぉp;@:」
叫びともつかない何かを発してハワードは崩れ落ちた。
「さすが姫でござるwwwwwアニメでもその美しさは変わらないでござるwwwww」
「それにしてもこんなアニメが今まで47回も放送されていたとはな」
「(一部の趣味の人には)大人気のアニメでしたのよ、第2期も放送予定ですわ♪」
「ところで気になったんだが・・・スタッフロールに君の名前しか流れないのは気のせいか・・・」
「・・・・・・スタッフ全部マーガレッタ・・・」
「二人ともよく見るでござるよwww声優は姫以外のキャラクターは違うでござるwww」
「マーガレッタ以外の声が全てイレンドになっている気がするのだが・・・」
「イレンドに声色を使い分けられるように特訓してもらったんですの♪」
イレンド、色んな意味で不憫なやつ・・・
「・・・わたしも・・・アニメ・・・・・・出たい・・・」
「あらあらあら、カトリーヌならまさに魔女っ子ですわね♪でもひねりがなさすぎですわ♪」
「確かに、カトリーヌならそのまま魔女っ子でいけるな」
「そうですわ、子供向けのアニメばかりじゃ面白くないし、『調教師カトリーヌ』なんてよさそうですわ♪」
「馬を育てていくアニメなのか・・・?」
「あらあら、セイレンはほんとに疎いですわねぇ」
「う、うむ・・・」
「大人向けのアニメで、かわいいスナイパーを主人公のハイウィズとハイプリが調教していく物語ですわ♪」
部屋の隅でセシルが青白い顔で震えている。
「・・・マーガレッタ、自重しろ」



リヒタルゼン貧民街の片隅にあるレンタルビデオ屋。
「・・・『魔女っ子マーガレッタ』の6巻をお借りしたい」
「すいませんねお客さん、あのシリーズは1巻から8巻までただいまレンタル中でして」
「そ、そうですか・・・ではあらためてまた・・・」
足しげくレンタルビデオ屋に通う少女剣士がいたという。
SEO [PR] 爆速!無料ブログ 無料ホームページ開設 無料ライブ放送