「姉さん、かぼちゃを使った菓子の作り方を教えて欲しいのだが、頼めるか?」
「それは構わないけど・・・いつもブロック食品ばっかり齧ってるあんたが珍しいわね。いったいどういう風の吹き回し?」
「ああ、ハロウィンも近いしな」
「そっかそっか、そういえばもうそんな時期だっけ・・・おっけー、それじゃ、一緒に作りながら教えてあげるわ」
「それは助かるな、ありがとう姉さん」
「さて、そういう事ならとりあえず・・・定番のかぼちゃクッキーでも作ってみる?」
「クッキーも良いが、たまにはもう少し違った物も良いのではないか?・・・例えばそう・・・かぼちゃプリン、とか」
「うーん、かぼちゃプリンか・・・確かに美味しいんだけど、量を作るのが大変だから、配る用にはちょっとねぇ・・・」
「では、プリンは最低限の人数分だけ作って、クッキーで全体量を増やすとか・・・」
「クッキーだけでいいんじゃないの?生地にかぼちゃ練りこむだけでいいから、簡単だし」
「そこをなんとか!!」
「・・・なんでそんなに、かぼちゃプリンにこだわるのよ?」
「は・・・ハロウィンだからな」
「怪しい・・・カヴァク、あんた何か隠してるでしょ?・・・おねいちゃんの目を真っ直ぐ見て、正直に・・・」


「姉ちゃん!!また俺のプリン勝手に食いやがったな!?・・・数量限定品なんだぞそれっっ!!楽しみにしてたのにっ!!!」
「・・・美味しかった・・・おかわりは?」
「ざけんなっっ!!!!限定品だって言ってんだろうがAAAAAAGGGGHHHHHHHHH!!!!!!????」
「はっはっはっ・・・ラウレル君は、本当にプリンが好きでござるなぁwwww」


「・・・」
「・・・ほっほぅ、なるほどなるほど・・・ラウレル君は、プリンがお好きなんですかぁ・・・」

「OK姉さん、時に落ち着け・・・何を勘違いしているのかは知らないが、私は単に、ハロウィンに相応しいお菓子を作ってみたく
 なっただけであって、決して、ラウレルにかぼちゃプリンを食べさせてあげたい、等という、乙女チックな理由では・・・」

「・・・うんうん、ハロウィンだもの☆・・・そりゃあ、かぼちゃプリンも作りたくなるってものよね♪」
「そ、そうそう、ハロウィンだし!!急にかぼちゃプリンを作りたくなったとしても、仕方がない事なんだよ!!」
「よーし!!それじゃ、腕によりをかけて・・・美味しいかぼちゃプリンを作るとしましょうか〜♪」
「おー!!」


材料。
かぼちゃ、牛乳、生クリーム、コーンスターチ、卵、砂糖、バター


「・・・さて、裏ごしする分のかぼちゃが煮えた所で・・・具とかざりに使う分のかぼちゃを煮ていくとしましょうか」
「OK姉さん、ジャック先生の形に切りそろえればいいんだな」
「いいえ!!・・・ここは、ハート型に整形するのが味の決め手よっ!!(ワクテカつやつやワクテカつやつや)」
「ふむ、そうなのか?・・・一般的には、ハロウィンと言えば、ジャック先生の顔の形だと思っていたが・・・」
「甘いわね・・・ハートの方が、色々とパワーアップして、それはもうものすごい事になるのよ!!乙女として!!(にやり)」
「なるほど、良くはわからんが、なかなか奥が深いものなんだな・・・」
「いやいや・・・料理は愛情・・・そう、愛情が一番の調味料なのよ〜♪」
「なんでそんなに楽しそうなんだ?・・・まあいい、切るだけなら任せておいてくれ」
「がんばれカヴァク!!おねいちゃんがついてるぞっっ♪」
「言っている意味は良くわからんが・・・まあ、心強い事は確かだな」
「・・・ほらほら、一手間一手間、しっかり心をこめて〜♪」
「ああ」


・・・数分後。


「よし、ようやく全部切り終えたか・・・」
「それでは皮を下にして鍋に並べて、出汁、酒、みりん、砂糖、塩、醤油を加え、強火で煮ていくでござるwww」
「ふむ、ここでこの味付けとは・・・正直予想外だったな」

だばだばだばだば・・・

「料理の基本は『さしすせそ』www砂糖や酒など、甘味を先に加える事で、中までしっかり味がしみるでござるwww」
「なるほど・・・勉強になります」

「あら、おいしそうな匂い・・・って!?・・・ちょっと目を離した隙に、何やってんだこのゴザルーッッ!?」
「心配ご無用、これは天津の調理法でござるwww沸騰したら、落し蓋をして弱火でことことと煮込みwww竹串がすっと
入るようになったら、火を止めるでござるwwwあとは冷ましながら、かぼちゃに味を含ませて完成でござるよwww」

「『完成でござるよwww』・・・じゃ、ないでしょうがっっ!!?いつの間に!?」

「たまたま通りがかった所、カヴァク殿が調理に不慣れな様子でござったので、及ばずながら助太刀をwww」
「余計な事してんじゃないわよっっ!!・・・あーっもう!!こうなったら具は無しで・・・って、あれ?・・・かぼちゃは?
 ・・・残りの材料は、いったいどこに・・・????」


「案ずるな、抜かりはないでござるwww余った材料でもう一品!・・・煮過ぎてしまった方のかぼちゃは、卵、生クリーム、
コンソメスープとコーンスターチを加えて丁寧に裏ごしし、既に蒸し器に入れてあるでござるwww」

「流石はエレメスさんだ、手順にまったくよどみが無い」
「カヴァク!!何で止めなかったのっっ!!?」

「何故だ?・・・隠し味ではないのか?」
「そんなわけないでしょっっ!!?・・・かぼちゃのプリンつくってるのに、醤油で煮ちゃってどうすんのッッ!!?」

「・・・なんと!!?www夕食の支度ではなかったでござるかッッ!!!?www」
「しゃべりながら、洗い物も終えてしまうとは・・・流石ですねエレメスさん」

「ええいっっ!!こうなったのもエレメスっっ!!!・・・みんなあんたのせいよっっ!!」
「失礼仕ったでござるwwwかぼちゃが美味しい時期なので、てっきり晩のおかずかと・・・」

「・・・奥手にも程がある妹の恋路を応援しつつ、初々しいリアクションをヲチして身悶えようと、ワクテカツヤツヤしながら
ボルテージが上がりまくってた『あ た し の 気 持 ち』をどうしてくれるのよ!!?」
「ちょwwwそんな事、拙者に言われてもwww」

「問答無用っっ!!乙女の恋路を邪魔する奴は、矢アサになって反省しなさいっっ!!!(DSDSDSDSDSDSDSDS・・・)」
「うはwww親切が裏目に出すぎでござるwww理不尽にも程があるでござるよーwww」
「待てやこらーっ!!?」

「お、沸騰したか・・・えーっと確かここで、落し蓋をして弱火に・・・」


・・・20分後。


「さて、姉さんとエレメスさんが追いかけっこをしている間に・・・一見した所では『ハート型のかぼちゃの煮つけ』と、
『クリーミーなかぼちゃの洋風茶碗蒸』らしき物ができあがったわけだが・・・ここから、一体どうやってプリンに・・・?」


「いや、普通に最初からやり直しだってば・・・」
「カヴァク殿wwwそれらの料理は、『らしき物』、ではなく、かぼちゃの煮つけと茶碗蒸そのものでござるよwww」

「な!?・・・話が違うぞ姉さん!!」

「あー、はいはい、明日、また改めて最初から教えてあげるから・・・」
「お詫びも兼ねて、拙者もお手伝いするでござるよwww」

「わかった、明日だな・・・約束だぞ?」

「はいはい、約束ね」
「心得たでござるwww」

「あーあ、がっかりして帰っちゃったじゃないの・・・」
「面目次第も無いでござるwww」
「・・・まあ、晩のおかずが二品増えたのはありがたいけどさ」
「ここで名誉挽回!!拙者に起死回生の一手有りでござるwww」

「一応聞くだけ聞いてあげるわ・・・で、どんな手なの?」
「色は茶色で花は無いが、これとて立派な手料理www・・・しかも、プリンよりも恋愛難度の高い煮物でござるwww
これをラウレル君に食べさせて、一言おいしいと言わせたとすれば・・・明日の指導時が見ものでござるよwww」
「なるほど・・・ラブい・・・それはラヴいわよエレメス!!」
「今日は拙者がラウレル君の隣に座って、さりげなく会話をサポートするでござるwwwあとは仕上げをごろうじろwww」
「イケる!!その作戦イケてるわ!!」


・・・夕食の席で


「今日の煮物は、カヴァク殿が作ったでござるよwww」
「へー、そうなんすか?・・・どれどれ」

ラウレルがかぼちゃの煮物に箸を伸ばすと、ほんの一瞬、食堂の特定の一角が、不自然な沈黙に包まれた。

ひそひそひそひそ・・・
「(取った!?ラウレルがかぼちゃ取ったー!!)」
「(さあ、あの見事なハートマークは、果たしてラウレルの心に届くのかっっ!!・・・どうでしょう解説のアルマさん?)」
「(そうですねー、ラウレルの反応に注目です。ここから先は、一瞬たりとて気が抜けませんよトリスさん!!)」
「(ほらほらカヴァク、ラウレル君が食べるわよ!!)」
「(あー、いや・・・そんなの別にどうでも・・・それより、いつのまにやらアルマとトリスが増えてるのが理不尽です!!)」
「(アルマの名を冠したスレタイを見ていないのですか?とても理不尽とは言えない質問なので却下します)」
「(ひどいや姉さん!!)」
ひそひそひそひそ・・・

「おお、美味そうじゃん」

ごくり・・・

活発なひそひそ話も止み、意味ありげな視線と、?マークが行き交う食堂内で・・・ラウレルが取った行動とはッッ!!!?

ざくっとな♪

・・・なんという事でしょう!!愛情を込めて丁寧に形作られたハートは、匠の手によって、みごとなまでに真っ二つに!!

劇的なまでのビフォー、アフターに、カヴァクががっくりと項垂れたが、真横に座ったラウレルは、それに気付く様子も無い。
誰からとも無く、失望のため息が漏れた。

ひそひそ!ひそひそひそ!・・・
「(あっちゃー・・・少しばかり具が大きすぎたみたいね・・・)」
「(元気出してカヴァク!!問題は味、味だからねっっ!!)」
「(そうだよカヴァク!!負けるな!!ファイトっっ!!)」
「(ラウレル君もラウレル君よっ!!せっかくのハート・・・丸かじりする位の根性を見せなさいよね!!)」
「(そうだそうだ!!ラウレルのいくじなしっっ!!)」
「(いいカヴァク!!気にしちゃだめよっ!!あたし達がついてるからねっ!!)」
「(いや、だから・・・うっさいなっっ!!気にしてないってばっっ!!)(つДT)」
ひそひそ!ひそひそひそ!・・・

「・・・ラウレル君、天津風の煮物のお味はいかがでござるか?www」
「あ、普通に美味いっすよ?・・・エレメスさんもどうっすか?」

ひそひそひそひそ!!!
「(美味い、はともかく、普通に、ってなんだこらー!?)」
「(『カヴァクが作ってくれたんです・・・まずいわけが無いじゃないですか・・・ふっ・・・』位の事言えっての!!)」
「(うーん、なかなか手厳しい・・・ちょいアピールが足りなかったかも?・・・よし、カヴァク、明日からは特訓よ!!)」
「(あー、もう・・・なんとでも言ってくれ・・・)」
ひそひそひそひそ!!!

「煮物も美味いが、エレメスの茶碗蒸も美味いぜ!!・・・まあ、俺が食べたいのはもう少し別の物なんだが・・・(ハァハァ)」
「ちょっとハワード、食事中くらいは自重なさいな・・・あら?確かに美味しいわね、この煮物♪」
「ひっ姫っ!!www茶碗蒸わっ!?www拙者の作った茶碗蒸も美味しいでござるよっっ!!?wwww」
「美味いぜエレメス!!最高だっっ!!」
「ぬえええええぃ!?www貴様には聞いてないでござるっっ!!?www」
「あらあら、食事中はお静かに♪(LD)」
「(うはwwwひどいでござるwww)」
「沈黙くらって身悶えるエレメス・・・これだけでご飯3杯はいける!!(ハァハァ)」

「・・・それなら他のおかずは要らないよね?」
「バカなっ!?いつのまにか俺の目の前が白米オンリーにッッ!!?」

「・・・トリスー、セニアー、エベシー、兄やんの分のおかずゲトー♪」
「やったー!山分け山分けー♪」
「ハワードさん、ごちそうさまです」
「ええっ!?いいんですか?」
「いいからいいから・・・さ、どんどん食べちゃってー」

「酷いぞアルマアッ-!!?」

「・・・ターゲット『かぼちゃの煮物』確認、タイプ大皿(おかわり自由)と判定・・・ロックオン(きゅぴーん!)」

「くっ!おのれカトリッッ!!セニアのおかわり分は断固死守させてもらうぞッッ!!」
「兄上!?そんな大声でっっ!!・・・私は別に構いませんからっっ!?」

「ったく、なにやってんだか・・・」

ざくざくざくざく。<連続ハートブレイク。

「・・・(TДT)」

「お?・・・どうしたカヴァク?」
「なんでもない・・・気にするな・・・(TワT)」
「そうか?・・・ならいいけどよ」

ざくざくざくざく。

「・・・orz」

ひそひそひそひそ・・・
「(どんまい!!)」
「(がんば!!)」
「(負けるなカヴァク!!)」
「(拙者も陰ながら応援しているでござるよwww)」
「(・・・だからっ!!ほっといてってばっっ!!?)」
ひそひそひそひそ・・・


絶望に支配されたふいんき(なぜか変換できない)・・・だが・・・その時、歴史が動いた。(大幅な誇張)


「おう、カヴァク・・・なかなかいけるぜ、このかぼちゃ!!」

━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━!!!?

待ちにまった言葉がついにラウレルの口から発せられた!!
その事実に、本人そっちのけで、ヲチの皆さんのテンションはメーター振り切ってうなぎのぼりに上がりまくる!!

「ええ!?・・・ああ、いや、それほどでも・・・」

「ま、難を言えば、ちょっとだけ一切れがでかいけどな・・・お前、実は料理上手かったんだなぁ」
「そうか?HAHAHAHAHA!!よーしぱぱ、張り切っておかわり盛っちゃうぞー」


「・・・うん、おいしいよね、この煮物♪(にやにや)」
「そうそう、とっても甘ぁ〜く煮えてるしねぇ・・・(ワクテカ)」
「そうですね、僕は天津風の煮物というのは初めてなんですが・・・なんだか優しい味ですよね」
「流石はエベシ君・・・分かってるじゃないの!!・・・やっぱり、料理は愛情よね〜(つやつや)」
「(いやはや、拙者もあやかりたい物でござるなwww(ニヤニヤwww))」

「あやかりたいって・・・どういう意味っすか???」
「気にするな!!・・・ほれ、追加の煮物だ、たんと食え」
「おう、さんきゅー」

ひそひそひそひそ・・・
「(・・・くくく、ラブいでござるなwww)」
「(よーし、イケてるわ!!)」
「(しっ・・・だめですよ!!ここは、そっとしておいてあげないと・・・)」
ひそひそひそひそ・・・

「お前ら、ちょっと表出ろ」

「・・・やだなぁカヴァク、ちょっとしたジョークってやつよ☆」
「そーそー、ほら、ラウレルが困ってるじゃなーい☆」

「???」

「くっそう、おぼえてろっ!!」

「あっはっはっ、さて、私も煮物おかわりしちゃおっかな〜・・・あれ?箸がお皿に届かない・・・って、ちょっとカトリ!?」
「・・・セイフティーウォール(ひょいぱくひょいぱく)うまうま♪」
「やめろよ姉ちゃん!!恥ずかしいだろっ!?」

「・・・ふむむむぅーう、まうまうもふーももうもふ。」
「あのなぁ、『魔法使いは魔法を使う物です』なんて屁理屈言う前に、口の中の物飲み込んでからしゃべれよ!!」

「ってか、今のわかったの!?そっちの方が驚きだよ!!」
「そうか?・・・唇の動きや表情の変化、普段の言動とも照らし合わせて推測すれば、たちどころに・・・」
「ラウレルすごー」
「ふっ・・・流石だなラウレル」

ひそひそひそひそ・・・
「(ちょっと奥様、ご覧になりました?あのカヴァクさんの表情!!)」(によによ)
「(ええ、奥様、あの得意気な顔ときたら!!あのカヴァクさんがねぇ・・・)」(ニヤニヤ)
「(でも、こんなにわかりやすいのに、肝心のラウレル君がまったく気付いてないのはなぜ?)」
「(あれだけあからさまなのに、なんでわからないのかな?)」
「(うーん、鈍いんだか鋭いんだかwww)」
「(ねえ、みんなさっきからこそこそと・・・何の話してるの?)」
「(あ、セニア、実はねぇ・・・)」
「(アーアー!!聞えない!!何も聞えなーい!!)」
「(ちょっと、教えてよー)」
ひそひそひそひそ・・・

「おのれ、セイフティーウォールとは卑怯なっっ!?・・・かくなる上は、必殺のフォーク・ブーメランで・・・」
「おいおいセイレン、テーブルごと壊すつもりか?」
「やめて下さい兄上っ!?私は本当に構いませんから・・・」
「あらあら、今日はずいぶんにぎやかね♪」
「ここでようやくLDの切れた拙者が、華麗にカトリ殿の皿をゲットして、場を丸く収めるでござるwww」

スティール!!・・・ちゃりーん!!

「(もぐもぐもぐもぐ・・・)」
「む?wwwおかしいでござるな・・・wwwこのポリン人形はいったいどこから?www」

「・・・エレメス・・・あんた、そんなに矢アサになりたいの・・・?(ふるふる)」

「げぇっ!?元々乏しいセシル殿の胸が、片方だけ更にぺったんこにッッ!!?wwwうはwww選択ミスったでござるwww」

「・・・言い残す事はそれだけかしら?」

「やばいでござるwwwまずいでござるwww誰もが知ってる秘密を暴いたくらいで死にたくないでござるwww」

「うわーん!!!!・・・死んじゃえばかーっっ!!!(DSDSDSDSDSDSDSDSDSDSDSDSDSDS)」

「きゃー!?セシルさんがオーラ噴いたーっ!!?」
「ちょ、ちょっと!!?・・・逃げないとやばいんじゃないのっっ!?」
「そ、総員退避ー!?」

「なあに、これくらい3Fじゃ日常茶飯事さ・・・各自、自分の前の皿を死守!!マガレとエベシは、食卓にニューマを!!」
「こっちの方が早いですわよ?・・・速度減少!!LD!LA!!」

「(うはwwwいつもの事ながらひどいでござるwww)」
「そこかぁっっ!!!?(DSDSDSDSDSDSDSDS・・・)」

「(やれやれwww思えば短い人生でござったなぁ・・・www)」

「・・・なむー」×10

「(なむありでござ・・・あqwせdrftgyふじこlp;@::」


どんがらがっしゃーん!!


秋の夜長もはや更けて・・・その、和やかな談笑と、阿鼻叫喚の同居する、夜にも稀なる食卓は・・・


「さあ、ラウレルよ!腹がはちきれるまで食うがいい!!」
「いや・・・ちょ!?ばかおま・・・盛りすぎっ!!盛りすぎだって!?」

「ラウレル・・・いらないならその煮物、くれないか」
「うふふ、私も少しもらっていいかしら?」
「あの・・・私も・・・」
「・・・ここは私が」
「はいはい、カトリはこっち。(ずるずるずる)」
「おーかーわーりー・・・(ずるずるずる)」

「やれやれ、これでどうにかまともな量に・・・」
「HAHAHAHAHA!!まだまだいくぞーぅ!!」どさどさどさどさ。
「ちょwwwおまwww」

「山分け山分けー」


やっぱり今日も、平和でありましたとさ。


>>>おまけ・・・後日談?

かぼちゃプリンの作り方を学ぶ為に、エプロン持参でキッチンにやってきたカヴァク。
だが、それはセシルの巧妙な罠だった。

セシル「カヴァクのかぼちゃプリンは、ラウレルに食べさせる為に作ってるんだものね♪」
カヴァク「ネットのレシピだけで手順を理解できていれば・・・こんな質問なんかにっ・・・!(赤面)」
エレメス「良かったではござらんかwwwハロウィンのせいにできてwww」
カヴァク「んんんんんんんっ!?・・・な、何のことダカさっぱりわかりませんがっ!!!」
セシル「ふっふっふっー♪・・・さて、味見用のプリンを用意して。みんなで批評してみましょう」

カヴァク(耐えなきゃ・・・!!今は耐えるしかない・・・!!)

エレメス「うはwwwカヴァク殿の生煮えかぼちゃプリンゲットでござるwww」

カヴァク(いけない・・・!火の通りがまちまちで、すが入りまくっているのを悟られたら!)

カヴァク「さ、参考に、お姉様の、なめらかかぼちゃプリンを拝見してもよろしいでしょうか?」
セシル「ふっふーん、いいわよー♪」

カヴァク「美味しい・・・普段は料理しないくせにっ!?・・・くやしい・・・!でも・・・参考にしちゃう!!」

エレメス「大丈夫でござるwwwカヴァク殿もDEXは高いのでござるから、すぐに上達するでござるよwww」
セシル「がんばれ、カヴァク!!・・・料理は愛情!!ラブよ、ラブを込めるのよっっ!!(わくてかツヤツヤ)」

カヴァク「ああもう!!気が散るから、姉さんは余計な事言わないでっっ!!」



>>>そして・・・実食ッッ!!


ラウレル「このプリンはできそこないだ・・・食えないよ」
カヴァク「・・・言われてみれば確かに、すが入って、舌触りがざらざらしているな・・・デモ、ソコマデイワナクテモサァ・・・orz」
ラウレル「プリンは生き物なんだ・・・ほんの少し火加減をあやまっただけで、あっという間に死んでしまう・・・」
カヴァク「くっ・・・いったいどうしたら、美味いかぼちゃプリンになるんだ・・・」

ラウレル「よーし!!・・・それなら俺が、本当に美味いかぼちゃプリンを作ってやる!!」


ラウレル「よーし、ラウレル特製!かぼちゃプリンの完成だっ!!!
トリス「うーん、見た目は普通のパンプキンプリンって感じだけど・・・」

ラウレル「いいからいいから・・・さ、食べてみてよ!!」

カヴァク「すごい!!しゃっきりぽん!としたまったり加減がそれでいてしつこくなく、幾らでも食べられそうだ!?」
エレメス「うはwwwこの味はッッ!!!?・・・いったい何を入れたでござるかラウレル君ッッ!!?www」
ラウレル「その秘密は・・・これさっっ!!」

本日の特選素材

エベシ「僕が丹精こめて牛乳から作った、完全無添加の発酵バターと生クリームです。皆さん、是非ご賞味下さいね」

トリス「・・・そうか!!この生クリームの風味が、かぼちゃの旨味を包み込んで(以下略」
ラウレル「それだけじゃないぜ!!・・・このエベシのバターに、俺の属性コーンバターをブレンドした
     特製ソースを加える事によって、それぞれが自分好みの味でプリンを楽しむ事ができるってわけなのさ!!」
カヴァク「すごいぞラウレル!!これなら明日もホームランだ!!」
エレメス「これはwwww実にッッwwwうぇっwww!1!!うーまーいーぞーッッっ!?でござるッッ!!!www」

ハワード「なるほど、こういうのもあるのか・・・かぼちゃプリンって、なんだか男の子って感じだよな・・・
     それはさておき・・・これがHWD流、ウラワザ簡単プリンだ!!うまいぞっ!!」
アルマ「うわー・・・お値段も安いし、お手軽なのに、うんまー♪」
ハワード「口直し用の煮込み雑炊もあるぞっ!!」
アルマ「やだなぁ兄やん、それは来月からでしょ?」

セイレン「やるなハワード・・・この滑らかさ、おそらくよほど丹念に裏ごししたのだろう・・・」
セニア「そうなんですか・・・流石は兄上」

トリス『放送席、放送席。どうやらハワードさんは、材料を湯煎する事で、滑らかさを出した模様です』

セイレン「なるほど・・・まさか、土鍋で蒸し上げていたとはな・・・俺もまだまだ未熟者だ・・・」
セニア「え?・・・えーっと・・・兄上?」


マガレ「どのプリンも、大変おいしゅうございましたわ♪」
カトリ「ベリープリン・・・おかわり」


※尚、撮影に使用したお料理は、全て、生体研究所のメンバーが美味しく頂きました。


おしまい。
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