「(^∀-)☆   うっふん♪」
「・・・っ!!1!1??1!?1(ゾクゾクゾク)」
「隙あり、阿修羅覇凰拳!!」
「ズズズ・・・ソウルチェンジ・・・生mハックション!コノヤロウ・・生命力変換」

弟、妹達が無事に二次転職してしばらく経ち、新しい服装やスキルにも馴染んで来た初冬の朝。
いつもの三人組が冒険者を相手に腕を磨くいつもの朝の光景。

「どうした?ラウレル。技のキレが無いぞ?」
「いや鼻水やクシャミすごいし。風邪でもひいた?」
「・・・昨日差し入れの夕食食った直後に強烈な睡魔に襲われへな。・・・ズズ・・・朝、目が覚めたら何故か服着てねぇし。
最近ただでさえ余計な生命力使ってんのに、風邪ひくに決まってるじゃねぇkハックショイ!チクショウ」
「もう寒いからね。気をつけてよ?」
「ああ全くもってその通りだぜ。あの色ボケ百合ババアが差し入れ持ってきた時点で気づくべきだった。
ここしばらく大人しかったからすっかり忘れてたぜ。特に何かされた感じはしねぇけど・・・」
「災難だったねぇw」
「お前の姉貴だろうが!!ったく今度持ってきたらうちの姉貴にくれてやる。
いや、カヴァクの姉貴にするか。収まるところに収まるし、あの哀れな胸も少しは見れたもんになんじゃねぇか?w」
(オ、トレタカナ?)
「?今なにか言ったか?」
「僕は何も?」
「同じく。まぁ馬鹿話はその辺にしておこう。次が居る」




「ったく・・・ズズ・・・あぁクソ!なんでテメェラそんな薄着で平気なんだよ!見てるこっちが寒いんだよ!」
「(^∀-)★   うっふん♪・・・問題ない」
「阿修羅覇凰拳!!・・・ん〜、心頭滅却すればなんとやら?」
「とりあえずカヴァクはいつまでジプシーの服なんだ!?さっさとクラウンの服着ろよ!」
「とりあえずSP頂戴よ」
「さっき余計な生命力使ってるって言ったばっかりじゃねぇか!何でもかんでも阿修羅しやがって!FUCKションてやんでい!!」
「モチツケ、ラウレル。体に障るぞ」
「誰の所為だ誰の!!くぁwせdrftgyふじこlp−n」
「SP頂戴ってば」
「ハァハァ・・・・・・ソウルフェ・・・ソウルチェェェックショイこんにちは。  ありー・・・あれ?」
「ん?」
「アァ?」


「「・・・・・・アッーーーーーーーーーーーーーーー!!!!」」
「んん??」


その日の午後、暴れるラウレルをそれ以上の勢いで押さえつけるイレンドと、
何故か捻じったティッシュを片手に佇むカヴァクが目撃されたという。






----後日談----



カチャ、と静かな音をたてラウレルの自室のドアが開いた。
「ん?姉貴か、ってかいつもノックしろって言ってるd「ふろすとだいばー!!」」
(いきなり何しやがる!ってかユピテル唱えるのやめろユピテルやめt「ゆぴてるさんだー!!」)


「・・・ってー・・・何なんだ!おい姉貴!いきなり何しやがる!」
「セシルと・・・マガレが「ちょっと話があるから連れてきて。手荒にしてもいいから」・・・って言ったから」
「はぁ?あの二人が俺に何の用だよ!?」
「カトリ、ご苦労様。約束通りあのプリン食べて良いわよ」
「・・・♪」
「それ俺のプリンじゃねぇか!勝手に食わすな!」

「で、何の用だ、とは随分じゃない?ラウレル」
「ですわねぇ」
「解んねぇから訊いてんだよ!」

いきり立つラウレルの目の前に、テーブルの上においてあった小さな箱のような塊を突き出すセシル。

「な、なんだよソレ」
「アルマが作った機械でね。名前なんて言ったかな・・・」
「ボイス・レコーダーですわ」
「あぁそうそう、ボイス・レコーダーね」
「それが何だって言うんだよ」
無言でスイッチを押下するセシル。

『ザ・・・ザザ・・・ああ全くザってそザ通りだぜ』
「!?」
『ザの色ボケ百合ババアが差し入れ持ってザザ時点で気づくべきだった。
ここしばらく大人しザたからすっかり忘れてたぜ。ザザザザー・・・・ピー・・・・・
災難だったねぇw
お前の姉ザろうが!!ったく今度持ってきガガピーちの姉貴にくれてやる。
いや、カヴァクの姉貴にザー収まるところに収まるし、あの哀れな胸も少しは見れたもんになんじゃねぇか?w』

「「「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」」」

「何か言うことは」
「あるかしら?」
静かな、しかし激しい怒りのオーラを纏わせた二人が近づいてくる。
「・・・一つだけ。誰だ?あの場にいたのは俺ら三人だけだったはず!」
「誰?そこに居る子に決まってるじゃない。今気づいてないのはアンタだけね」
「!?ここに居るのはあんたらと俺だけだろう!?」
「あらあら、ここまでヒントを出されても気づけないなんて。カトリちゃん?」
「・・・さいと・・・さいとらっしゃー」
ボフッっと無数の炎の塊が放射状に飛び散る。
「アチャチャチャチャ!こんな事しなくても言えば出てきますって!」
「なっ!?てめぇ居やがったのか!」
「いや〜アルマから面白いもん借りて、何ぞ無いかな〜って探してたら・・・良いモン頂きましたわwww」
「ぜってー泣かしてやる!憶えてやがれ!!」
「憶えとくけど先ず気付けるようになってからね〜w
まぁお姉さま方もお待ちかねだし撤収しますわwwグ〜ッドラ〜ック」
「畜生・・・ちくしょおおおおおおおおおおおお!!!!!!!」

「さて気は済んだ?」
「覚悟はよろしくて?」



研究所2Fの隅にいつの間にか捨てられていた、ボロ雑巾の山がラウレルだと気付かれたのは二日後の事だった。
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