生体研究所に朝が来た。
朝と言ってもアラームでリムーバが照明を動かすことによって擬似的に作り出してるものだがキニシナイ。
何はともあれ朝である。
いつものメンバーが食堂に集まったのだが今日は一人足りない。
「あれ?カトリは?」
「あら、珍しいですわね。カトリが朝食の時間に遅れるなんて。」
最後の方に一緒に来たセシルとマガレが同じ疑問を持つ。
「おかしいでござるな〜。朝食の匂いを嗅ぐと必ず起きてきそうなものでござるが・・・」
エレメスがキッチンから花柄のエプロンを着けて出てくる。
ちなみに今日の朝食はエレメス特製の野菜スープとベーコンエッグ。
かなり評判のいい朝食メニューだ。
「少し拙者が起こしてくるでござる。」
エプロンを外して自分の定位置の椅子にかけると食堂からカトリの部屋へと向かった。
―――――
コンコンッ
「カトリ殿〜。朝ご飯出来てるでござるよ〜。」
扉をノックしてから返答を待つ。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
無反応・・・orz
さて、どうしたものでござるかな〜・・・などと考えていると布擦れの音が部屋から聞こえた。
「カトリ殿?いるでござるか?」
再び声をかけるも返事はない。
「女性の部屋に入るのは失礼でござるが・・・仕方ないでござる!」
最終手段をとるべきだ。そうに違いない、と自分を納得させてカトリの部屋の鍵をカチャカチャカチャリ・・・
「カトリ殿〜・・・」
クロークしながらそっと部屋に忍び込む。
いや、別に何か変な事をしようとしてる訳ではござらぬよ?と自分に言い訳するエレメス。
相変わらず本だらけだが決して散らかってる印象はない部屋。
その部屋の奥にあるベットには小さめの膨らみ。
はて?カトリ殿はあんなに小さかったでござるか?などと考えながらベットに接近。
そ〜っと布団をどけてみるといつものお団子頭。
その時、ベットの中の膨らみが寝返りをうって仰向けになった。
しかし、そこにはカトリではなく・・・
「むにゅ・・・」
実になだらかな双丘。
普段以上に幼い顔つき。
とても氷の魔術師などと呼ばれないようなあどけない寝顔の少女がいた。
「亜qw背drftgyふじこlp;@:!?」
あまりの衝撃に声にならない声を出してしまったエレメス。
いや!この子を見たら誰だってそうなるよ!わかるぜエレメス!などと作者の戯言。
「むにゃ・・・?エレメス・・・?」
目の前の幼い少女はむくりと起き上がろうとする。
「どわああああああ!待つでござるー!」
危うくずり落ちたシーツが胸の下まで落ちそうというタイミングでエレメスはシーツを持ち上げ肩で結んであげた。
「ふぅ・・・危うくセイレンの世界に目覚めてしまうところだったでござる・・・」
とりあえずの応急処置な服はできた。
しかし、どうしたものか。
きっとこの少女はスレの魔力で幼女になったカトリだ。
「3Fにいるとかなり危険でござるなぁ・・・」
エレメスの心配はロード内藤になってしまう某LKに向いていた。
もしこのカトリを見かけたらどうなるか・・・
―――――
「うはwwwww幼女発見wwwwwお持ち帰りwwwwっうぇwwww」
―――――
「ダメでござるー!」
最も危険な答えに行き着いてしまった。
(落ち着け・・・クールになるんだエレメス=ガイル・・・)
エレメスが高速で思考を展開させる。
(3Fに居るのが危険なら2Fか・・・だが、どうやって連れて行く?)
まだ眠たげにベットに腰掛けているカトリを見つめるエレメス。
可愛いでござるなぁ・・・なんて一瞬思考停止。
すぐに思考に戻る。
(階段に行くには食堂を通らなければならない・・・だが食堂にはセイレンも居る・・・)
最も安全に2Fに連れて行く方法はなんだ?
クロークのまま走りぬけるか・・・
しかし、それだとカトリまでは隠せない。
(ん?そう言えば・・・)
「ちょっと待ってるでござるよ。」
そう言うと、自分の部屋へ走るエレメス。
約1分半で再び部屋に入ってきた。
「これを着けるでござる。」
持ってきたのはガードマフラー。
肩にかけてあげるとかなりダボダボだ。
「拙者のマネをするでござるよ?クローキング!」
「クローキング・・・」
2人同時にその場から消える。
「よし!解除していいでござるよ〜。」
「ん・・・」
その場からぽむっと出てくるカトリ。
かぅわぃぃなぁあぁぁぁぁ!!!!!!
いかん、作者的に壊れてはいかん。
「それじゃあ肩車するからしっかり捕まるでござるよ!」
「ん・・・」
カトリを肩車して部屋を出る。
「クローキングでござる」
「ん・・・」
部屋を出た直後に気配を消して壁際をソロソロと移動する。
(気づかないでくれよ・・・セイレン・・・)
―――――
問題の食堂前
「ん?」
「どうした?セイレン。」
「いや、なんとなく幼女の気配が・・・」
「そんな訳ねぇだろう。気のせいだよ気のせい。」
「そうだな・・・気のせいだろう。」
ハワードナイスフォロー!







今回はここまでにしておこう
続きが気になる人へ
なんかごめん(´・ω・`)
近いうち続き書くよ

by104改め創羽 龍生
SEO [PR] 爆速!無料ブログ 無料ホームページ開設 無料ライブ放送