「なあ、ラウレル」
「あ?どうしたカヴァク」
カヴァクの部屋で巨乳グラビアを見ていた二人だったが、
部屋の主であるカヴァクが唐突に神妙な顔をしてラウレルに声をかけた。
「ぶっちゃけさ、ここの皆の乳はどう思う?」
「……そりゃ正直鬼門な話題だろ兄弟」
二人共、意図的に避けていた話題だった。
何故ならこんな話題をここで語ろう物なら何処から
矢やら槍やら飛んでくるか判った物じゃないからだ。
「だけどさ、身近な乳について語らないなんて乳マニアとしては
失格物だと思うんだよ」
「まあ、それも一理あるな………」
「大丈夫だ。俺はクラウンになる予定なんでこの部屋の防音対策は
完璧だよ。二人して大声でおっぱいおっぱいと叫んでも外には響かないさ」
「判った。俺も覚悟を決める」
鍵は念入りに、防音対策が完璧かどうかを確認し、
二人は神妙な顔で語り始めた。

「まずは……2Fからだな。とは言っても、俺らと同年代なんで、
あんまり大きさには期待すんのは無駄だな」
安心しきったラウレルの発言は身も蓋も無い。
「セニアは……AAだね。正直セイレンさんとかでも無けりゃ
欲情のしようが無い」
セニアが聞いたらMVP化しそうな素敵発言である。
「アルマイアは適齢というか何と言うか、可も無く不可もなく。
多分B〜Cだが俺らの年代なら普通だろ」
だが、巨乳好きの彼らにとってはどうでもいい。
「で、トリスだが」
「けしからんおっぱいですね」
馬鹿二人の顔がだらしなくなる。
彼らの年代としては、他を圧倒している。というか、
生体No2の素敵な乳の持ち主だ。
「こう、スキル使う時とか凄く揺れるよな」
「あの体型は反則だよ。スレンダーな癖に出るとこはしっかりと、
平均値ぶっちぎりで出てる」
前述の二人が刺身のツマとすれば、彼女は正に肴。
馬鹿二人の会話はヒートアップした。

「さて、2Fはこの辺にして……3Fに行こう。
まず、俺の姉さんだが……語らないであげて……」
「………」
ラウレルは目尻に涙を浮かべて頷いた。
彼女の必死さ、報われなさを考えると世の無常さについて
考えさせられてしまうのは何故だろう などと考えながら。

「で、マガレさんだが」
「あの並と巨の境界線上ぐらいの大きさが良い感じだな」
「かなり着やせしてるタイプだよ。多分」
決して大きすぎるというわけでも無いが、さりとて
威圧感を備えているどうしようもなく男心をくすぐる乳だ。
「アレでノンケならなあ……」
「今ならアルマイアの気持ちが良く判るぜ……」
二人は非常に遠い目をした。

「で、最後に残ったのが」
「俺の姉貴……」
二人の脳裏に浮かぶのは生体最強の乳。
食った分の栄養全てがそこに行ってるんじゃ?
などとも言われるラウレルの姉、カトリーヌ・ケイロンの乳だ。
「もはや、語るまい」
「その通りだな兄弟」
もはや顔がだらけるどころか鼻血を出している二人がいた。

だが、二人は知る由も無かった。
地獄の蓋が開いていた事には


「言いたい事はそれだけですか………?」
半泣きで紅潮しつつ頬を膨らませて怒り爆発な
2Fで最も発育の悪い剣士と

「地獄に旅立つには良い時間ねえ?」
地獄にいる魔王すら裸足で逃げ出しそうな
悪鬼顔負けな形相の、もはや何をしても手遅れなスナイパーがいた。

振り返ればAAがいる。
そんなフレーズが思い浮かんだ瞬間には二人とも計測不能な属性値のMBと、
ASPD190は軽く超えてそうなDS連射で八つ裂きにされていた。


「な……なんでだ?正直な話、あの鍵はエレメスさんでも解除できないぐらい
には堅固だったんだぞ?」
「ラウレル…………良く見てよ。扉が吹っ飛んでる………
それに、俺達の用意した菓子がねこそぎ消えてる………」
つまり、彼らが乳の話に熱中していた時に……

「あ、姉貴の馬鹿あああああああああ!!!」


「プリン……おいしい」
弟達に起きた惨劇など知らず、生体最高の乳の持ち主は
幸せそうにプリンを食べていたそうな。
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