〜ストーリー〜
以前から転生DOPの6人を、シークレットの研究資料をネタに脅していたマッドサイエンティストのボルゼブ。
そんなボルゼブからへの執拗な脅迫とゆすりに怯える彼らは、遂にボルゼブを殺すことを決意し実行に移した。
完全犯罪のはずだった。しかし、このリヒタルゼンにはなんと仕事帰りの古畑が来ていた。
古畑はホテル「ロイヤルドラゴン」の宿泊費の高さに憤慨し、生体研究所で泊まろうとしていたのだ。

転生DOPS達の言動を怪しむ古畑。それを隠し通そうとする転生DOPS。攻防戦が今始まる。
(勝手にNPCを殺すのはMobとして大罪)


古畑 任三郎 : え〜、まずエレメスさん。あなた6:00に3Fでチャンプにソウルブレイカーを当てたと言ってましたよね?
エレメス=ガイル : そ、そうでござるが・・・。
古畑 任三郎 : んー、おかしいですねー。Bossはおろか転生DOPはPCの転生スキル使ってこないんですよー?
エレメス=ガイル : ・・・!
古畑 任三郎 : んっふっふー、あなた転生DOPの中でInt低すぎます。Int34じゃバレバレな嘘しか出てきませんw
エレメス=ガイル : せ、拙者は・・・。
古畑 任三郎 : 貴方は見張りとして2Fにいたんです。3Fにはいません。

古畑 任三郎 : さて、そうなるとおかしいですねー。エレメスさんが6:00に3FでARしてたハワードさんを見ていたという証言も嘘になります。
ハワード=アルトアイゼン : ほう。面白いな。
古畑 任三郎 : その後にボルゼブさんのところへ、プロテイン剤を貰いにいったんですよね?
ハワード=アルトアイゼン : ああ。
古畑 任三郎 : んー、ここで疑問が生じます。あなたの移動速度ではとてもじゃないですけど7:30までにボルゼブさんを殺すことはできません。
古畑 任三郎 : 明らかにおかしいです。嘘ついてます。他の誰かが・・・。
ハワード=アルトアイゼン : 何度言わせればいいんだ?俺は血斧を使ったんだ。血斧の移動速度UPぐらいおまえも知ってるだろが。
古畑 任三郎 : えー・・・・・・血斧。血斧?
ハワード=アルトアイゼン : ああ、そうだが。しつこいぞ古畑。
古畑 任三郎 : 血斧血斧血斧血斧血斧血斧血斧血斧。言いましたね?血斧ですね??
古畑 任三郎 : 一部プレイヤーは通常扱いのハワードさんが、血斧を落とすとまだ勘違いしてる人が多いようですw
ハワード=アルトアイゼン : だからそれがどうした。
古畑 任三郎 : あなたのDROPテーブルをうちの部下に念入りに調べてもらったところ、やはり血斧なんてどこにも存在しないんです!
ハワード=アルトアイゼン : ・・・。
古畑 任三郎 : 持っているのはMVPの時だけです。えー、残念でした。
ハワード=アルトアイゼン : そ、速度増加ポーションをボルゼブのところに向かう前に買ったんだ・・・。
古畑 任三郎 : んー、まぁこの件については後で街中のスリ全員に事情聴取してみます。第一あなた、土管経由でレッケンベルに行ってるはずですしね。
古畑 任三郎 : あなたが時間きっかりにボルゼブさんと会っていたというアリバイは消えます。あなたは辿り着けません。
ハワード=アルトアイゼン : ・・・妄想力豊かなやつだな。ほざいてろ。

古畑 任三郎 : そしてセシルさん!あなたが肝心です。
セシル=ディモン : 笑っちゃうわね刑事さん。どうして私が肝心になるワケ?
古畑 任三郎 : んっふっふー。エレメスさんとハワードさんのアリバイも崩れました。実行犯はあなたしか考えられないんです。
セシル=ディモン : 虚言ね。私はね、階段の即沸き場所でずっとグリムに耐えてたの。
セシル=ディモン : 私がアイツを殺しに行ける?行けないわよね??ピク共のグリムで移動速度低下して倒されちゃうし。
古畑 任三郎 : そうなんですよねー。私も悩みました。本当にお見事ですセシルさん。
セシル=ディモン : は?何言って・・・
古畑 任三郎 : あなた、左下のL字通路で定点狩りしている厨ギルドの前にわざわざ向かったそうですね。
セシル=ディモン : だ、だから何なのよ?
古畑 任三郎 : あそこはセシルさんを実に毛嫌ってるようで〜フフフ。必ずあなたを飛ばします・・・エレメンタルチェンジでで土属性にして。
古畑 任三郎 : あなたはそれを知ってて、それを目的に左下へ向かった。違いますか?
セシル=ディモン : べ、別にっ。たまたま通りがかっただけだもん!
古畑 任三郎 : あなた目当てに狩りに来てるグリマーは大抵土付与です。
古畑 任三郎 : 土属性に強制的にチェンジされたあなたはダメージを喰らいません。いわば無敵状態といってもよいでしょう。
古畑 任三郎 : 失礼ですがDropも不味いあなたを積極的に狩るPCなんてグリマーしかいません。弊害はほぼなくなるわけです。
古畑 任三郎 : これならショートカットの階段地域を通って、最速で2FのWPへ向かえます。あとは壁際に潜むチャンプに気をつければいいだけです。
古畑 任三郎 : んー。AgiUPも使えばレッケンベル本社にも行けますねw
古畑 任三郎 : 時間内にボルゼブさんを殺すことも可能なんです!

セシル=ディモン : ・・・ふん。仮に私がレッケンベルに行けたとしてよ。私が殺したって証拠あるの?
古畑 任三郎 : はいー。あります。
古畑 任三郎 : これ。罪囚の腕輪が落ちてました。セシルさんのですよね?
セシル=ディモン : また・・・このパターン。
セシル=ディモン : ・・・ねぇ、マーガレッタ。
セシル=ディモン : さっきから気になってたんだけど、アンタが私をハメてるんでしょ?
マーガレッタ=ソリン : 何のことですの?
セシル=ディモン : とぼけんじゃねーわよ!!このクソったれ娼婦!さっき全員召集した時いなかったじゃない!!!
セシル=ディモン : 罪囚の腕輪の件で目を付けられたのよ!ハワードが疑われて・・・今度は私・・・!
マーガレッタ=ソリン : そんな面倒なことしませんわ。私も一応転生DOPSの一員。仲間を売るようなことはしません。
セシル=ディモン : いいわよ。この期に及んでまだとぼけるってんなら、そのキレイな顔をフッ飛ばしてやるわ!!
マーガレッタ=ソリン : やれやれですわね。ニューマ!!

カトリーヌ=ケイロン : 待って。
セシル=ディモン : カトリーヌ・・・?
カトリーヌ=ケイロン : 腕輪。それ私の。置いたの私。
カトリーヌ=ケイロン : だからケンカ・・・だめ。
セシル=ディモン : 嘘・・・。
マーガレッタ=ソリン : なんであなたそんなことを・・・。
古畑 任三郎 : ・・・えー。恐らくカトリーヌさん、全ての罪をかぶる気でいたのでしょう。
カトリーヌ=ケイロン : ごめんねセシルちゃん・・・でも私、転生DOPSの中で一番Lv高い。責任取らないとって。
カトリーヌ=ケイロン : 私が責任取って、みんな潔白でいてほしかった。みんな捕まって欲しくない。

セイレン=ウィンザー : 俺がそもそもボルゼブに弱みを握られたのがまずかったんだ。全ては俺の責任なんだ。みんなすまない。
セイレン=ウィンザー : 生命の維持が危険な状態だったセニアを助ける為に俺は、生体研究所住人の重要機密文書が記されている倉庫へ向かったんだ。
セイレン=ウィンザー : しかし奴に尾行されていたんだ。ボルゼブに。奴は俺が帰った後、重要機密文書を全部持っていきやがった。
ハワード=アルトアイゼン : もういい。セイレン・・・喋るな。
セイレン=ウィンザー : それをネタに奴は研究費の要求を俺達にしてきた。
セイレン=ウィンザー : 最初は1Gzだった。でもどんどん奴の要求額は膨らんでいって・・・終いには3Gz。そんな大金無理だ。
セイレン=ウィンザー : 最初は俺だけでケリをつけるつもりだった。それを皆は・・・!
古畑 任三郎 : はい・・・・・・んー、お察しします。。
古畑 任三郎 : えー、自供という形でよろしいでしょうか?
カトリーヌ=ケイロン : うん。
セイレン=ウィンザー : 異論はない・・・これでいい。
セシル=ディモン : ちょ・・・自供って!まだ私達には・・・!
セイレン=ウィンザー : もうやめよう。セシル。これ以上は見てて俺が辛い・・・。頼む。
セシル=ディモン : ・・・。
ハワード=アルトアイゼン : 諦めようセシル。
エレメス=ガイル : セシル殿はよく頑張ったでござるよ。セイレン殿の気持ちも考えてやってほしいでござる。
セシル=ディモン : 年貢の納め時ね。ったくとんだところに名探偵がいたもんね。
古畑 任三郎 : ありがとうございます。
セシル=ディモン : 一つ聞きたいんだけど。マーガレッタ?
マーガレッタ=ソリン : ええ、何でしょうか?
セシル=ディモン : あなたさっき一人で抜けて何してたの?
マーガレッタ=ソリン : ・・・他PTのところへオーラの転生DOPの方々を誘導していましたの。
マーガレッタ=ソリン : 少しでも時間稼ぎになればいいって・・・。
セシル=ディモン : マーガレッタ。アンタ・・・。
マーガレッタ=ソリン : 姫とか呼ばれてますが、私も人知れず努力してコツコツ裏で頑張っていたりしますのよ?
マーガレッタ=ソリン : ・・・参りましょうか。古畑さん。
古畑 任三郎 : こちらへ。
エレメス=ガイル : さすが姫!姫が逮捕されるなら拙者もどこまでも付いていくでござる!!
セシル=ディモン : 黙れ馬鹿エレメス。



カトリーヌ=ケイロン : 古畑さん。
古畑 任三郎 : えー、なんでしょうか?
カトリーヌ=ケイロン : カツ丼・・・出るの?
古畑 任三郎 : んー、現実ではどうなんでしょう。たぶん焼き芋ぐらいかと。
カトリーヌ=ケイロン : しょぼん。
古畑 任三郎 : お察しします。

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