カーテンを閉め切った薄暗い部屋の中、ディスプレイから放たれる蛍日だけが部屋を灯す
「カヴァクまた引きこもってるのね、たまには外の空気でも吸ってきなさい気持ちいいわよ」
「ふふっ・・・姉さん。そんなことよりこれをごらんよ」
「なによ、機械のことなんて私分からないわよ?」
「・・・これは相性診断の占いさ」
「占い・・・ゴクッ」
「自分のデータと調べたい相手のデータを入力すると・・・」
「待ちなさい、その先は言わなくても分かるわ・・・ふふっ、面白そうね」
「ためしに姉さんも誰か調べてみるかい?」
「そ、そうねっ。じゃあ・・・エ、エレメスなんてどうかしら?」
「・・・ふーん。エレメスさんか・・・」
「べ、別にあんたが思ってるようなことじゃないわよ!あいつとは馬が合わないからどのくらい相性が悪いのか調べて見るだけよ!!」
「まぁ、いいさ。じゃあ姉さんのデータを入力して・・・カタカタカタカタ」
「へぇ、入力欄がいっぱいあるじゃない」
「最近の占いサイトは凝ってるんだよ、ここって食べ物との相性も調べられるって一部で人気なんだ」
「物好きもいるものねぇ」
「名前セシル=ディモン、生年月日xxxx年xx月xx日、職業スナイパー、好きな食べ物・趣味・特技は・・・っと。それからスリーサイズは・・・・カタカタカタカタ」
「・・・・スリーサイズ!?カヴァク、なんであんた何の躊躇もなく入力してるのよ!!しかもこの胸のサイズは・・・まさしく何もつけていない私そのもn・・・ゲフンッ!ゲフンッ!」
「ふふっ、姉さん。隠したって無駄さ・・・僕は何でも知ってるんだよ」
「あんた、後で覚悟しておきなさいよ・・・」
「さてと、姉さんの分はこれで終わり。次はエレメスさんだ・・・カタカタカタカタ」
「エレメス=ガイル、xxxx年xx月xx日、アサシンクロス、好きな食べ物・趣味・特技・・・これがエレメスの全てなのね・・・」
「さぁ、姉さん。あとはここを押すと姉さんとエレメスさんの相性が表示されるよ・・・ふふっ、姉さんにクリックできるかな?」
「・・・これで私とエレメスの・・・(だ、だめ・・・怖くて押せない・・・でも、知りたい・・・)」
「・・・なんだったら僕が代わりに押そうか?」
「だめっ!わ、私がやるわよっ!(ええいっ!ままよっ!)」 カチッ

 ― プツンッ ―

「え?え?どうしちゃったの??真っ暗になっちゃったわよカヴァク!」
「どうやら停電らしいね」
「停電って・・・台風はもう通り過ぎたっていうのに一体・・・」
不意に二人の後ろにある扉が開く、そこにはランプを持ったカトリーヌの姿があった

「・・・レンジ使ってたら・・・ブレーカー落ちた・・・ごめん・・・」
「か、カトリーヌぅぅぅぅぅ!!!!」
「さてと、騒がしくなる前に外の空気でも吸ってくるかな・・・」   
 今日も生体研究所は平和だ     -完-
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