〜生体事件簿その1 台所の怪人「妖怪まな板女」現る〜   作:マガエレ派


平和な生体寮にて昨夜事件は発生した。
被害者は3名。一名は傷を負い、残りの二名は無傷での帰還
事態を深刻に考えた寮の広場にて、翌朝緊急会議が開かれた

セイレン「それではこれより緊急会議を始めます」
ハワード「全員着席」
セイレン「もう聞いているとは思うが、昨夜、我が生体寮にて一名が軽い傷を負う事件が発生した」
ハワード「それでは被害者による証言を・・・」


証言A「俺達3人の前にいきなり影が出てきて。急いで逃げ出したんだけど気づいたら1人足りなくて
    急いで引き返したけど手遅れで、もう俺どうしたら良いか分からなくて・・・」

エレメス「俺達3人とは?」
証言A「いつものメンバーです。俺とラウレルとエベシの3人だよ」 証言A→カヴァク
エレメス「ふむ、3人で何をしていたのですか?」
カヴァク「・・・それは」
セニア「その質問は証言者のプライバシーに関わります。答える必要はありません」
エレメス「影はいきなり出てきたのですか?」
カヴァク「そう!いきなり!部屋に入ったら目の前に居たんだ」
ハワード「エレメスがハイドしてたとか?駄目だぞエレメス、俺以外の男に手を出しちゃ」
エレメス「拙者が犯人でござるかwというか、お主と一緒にしないで欲しいでござるw」

マーガレッタ「どこの部屋に入ったのかしら?」
カヴァク「食堂です。少し小腹がすいたので何か無いかと思って」
カトリーヌ「私も誘ってくれればよかったのに」
セシル「食堂で影が出てきたの?」
カヴァク「そう、きっとあれは台所に住む妖怪なんだ!」
セニア「証言者が混乱しています。無駄な質問は控えてください」

マーガレッタ「くっ!さっきからセニアが邪魔するわね」
エレメス「彼女が2Fエリアの担当者でござるからw」

ハワード「食堂から逃げ出してどこに向かったのかな?」
カヴァク「そりゃ一目散に溜まり場の、ラウレルの部屋に」
セシル「特にこのあたりは問題なさそうね」
ハワード「一名足りないと気づいたのは?」
カヴァク「えーと、トリスの部屋を過ぎた辺りだったかな?」
エレメス「異議ありっ!!証人の証言は矛盾しています!」
セニア「何かおかしい点でも?」
エレメス「先ほど溜まり場のラウレルの部屋逃げ帰ったと証人は言いましたね?
     しかし証人はトリスの部屋の前で1人足りない事に気づいている。
     食堂から見て、トリスの部屋はラウレルの部屋よりも奥にあるのです!
     ラウレルの部屋に帰るのにトリスの部屋の前まで逃げるのはおかしいじゃないですか」
セイレン「では一体どこに逃げ帰ったと?」
エレメス「トリスの部屋より奥にあるのは一つだけ・・・そうっ!
     カヴァク君、君たちの溜まり場は物置になっている空き部屋。そこじゃないのですか!?」
カヴァク「くっ!・・・そ、その通りです」
ハワード「トリスの部屋に逃げ込んだって選択肢は無かったのか?」
エレメス「もしトリスの部屋に男三人で乗り込んでいたなら、即座に拙者が殺しているでござるよw」
マーガレッタ「空き部屋の様子を後で調べる必要がありそうね」

セイレン「ごほんっ。溜まり場の前まで逃げ帰った時、誰が足りなかったのですか?」
カヴァク「ラウレルです」
セイレン「急いで引き返したけど手遅れだったとは?」
カヴァク「後ろから悲鳴が聞こえたので、エベシと二人で廊下を戻ったらラウレルが倒れてて、俺もうどうしたらいいか・・・」
セニア「お疲れ様カヴァク。もう休んでいいわよ。それでは二人目の証人を・・・」

証人B「いぇーい!SS超TUEEEEEEEEE。どうでもいいから精霊撃たせろYOOOOOO!!」

カトリーヌ「・・・ラウレル落ち着く」 証人B→ラウレル
マーガレッタ「怪我はしてないようね」
エレメス「元気というか色々通り越しているでござるなw」
セイレン「それでは証言をお願いします」

ラウレ・ル「またLDか!やっかいなスキルだよ!LDは!あってはならないスキルだと言うのに!」

エレメス「自分の世界に入っているでござるw」
セシル「DSっ!」
ハワード「坊や元気なのは良いが、少し大人しくしないと溶接マスクを装備するぜ?」
ラウレル「・・・しょ、証言を開始します」

ラウレル「俺達が台所に行ったら妖怪が居たんだ。あれは台所に現れる伝説の妖怪に間違いない!
     最初に見つけたのはカヴァクだったかな?逃げる時に追いつかれるといけないから
     俺が最後尾でSSを連打しながら後退したんだ。そしたら突然横からピンク色の物体が飛んできて
     そこからの記憶は無くて、気づいたらエベシの部屋で治療されてたんだ」

マーガレッタ「妖怪に関する具体的な情報が得られそうね。慎重にいくわよ」
エレメス「御意」

エレメス「横から飛んできたピンク色の・・・」
アルマイア「あーそれ私だ♪」
エレメス「ごふっw台無しでござるw」
セニア「別に裁判やってるわけじゃないんだから問題ありません。アルマイア続けて・・・」
アルマイア「ラウレルが面白い顔でスキル連打してたから、つい、フランケンシュタイナーを♪てへっ」
ラウレル「起きた時、頭にたんこぶあったのはてめぇのせいか!アルマイアぁぁぁぁああああああっ!」
カトリーヌ「セシル・・・フランケンシュタイナーって何?」
セシル「カトリーヌは知らなくても良いの」
マーガレッタ「ラウレル、記憶がなくなる前に最後に見た色は?」
ラウレル「あ?えーと・・・確か白のようなポリンのような?」
ハワード「ラウレル。てめぇ後で俺の部屋に来い」
カトリーヌ「ハワード、ラウレルいじめちゃ駄目。今日も私が行くからそれまで我慢する」
ハワード「簡便してください、もう体が持ちません」
マーガレッタ「あらあら♪まあまあ・・・うふふ」

エレメス「つまり台所の妖怪はアルマ殿だったでござるか?」
ラウレル「いや、アルマが飛んできたのは横からで、妖怪は正面に居たんだ」
マーガレッタ「アルマの攻撃が奇襲になったという事ね」
セイレン「アルマは台所で何か見なかったのか?」
アルマイア「えー別に何も?おかしな人とかは見てないよ?」

エレメス「台所に居た妖怪は、どんな格好をしていたのですか?」
ラウレル「普通に人型だったぜ?」
エレメス「人型?なぜ妖怪だと分かったのですか?」
ラウレル「前にカヴァクから妖怪について聞いた事があったんだよ。まさにその容姿そのままだったから一発で分かったさ」
エレメス「その容姿とは?」
ラウレル「妖怪まな板女。流石まな板の妖怪、どっちが背中か分からなかったぜ。俺は恐怖した」
エレメス「・・・セイレン殿。これ以上は危険でござるw」

セイレン「同感だ。これ以上は危険と判断し妖怪対策会議を終了とする!解散!」


マーガレッタ「無事解決したようね」
エレメス「次回は空き部屋で行われているラウレル達の部活動について調べるでござるよw」
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