「姉ちゃん・・・」
「どうしたの・・・?ラウレル・・・」
「姉ちゃんが・・・悪いんだからな・・・」
「いたっ・・・どうしたの・・・?いつものラウレルじゃない・・・」

―――――
事の発端はカトリーヌが気まぐれでラウレルの部屋に遊びにきたのがきっかけだ。
「ラウレル・・・入るよ・・・?」
ノックして声をかけても返事がない。
またいつものように音楽を聴いているのだろうか。
ドアは鍵がかかってないので普通に入れた。
予想通り、ラウレルはヘッドフォンで大音量の音楽を聴きながらソファーで寝ていた。
耳を悪くするからよくないな・・・と思いつつ寝ているラウレルを揺する。
「んぁ・・・?姉ちゃん・・・?」
軽く寝ぼけた目をこすりながら、ヘッドフォンを外す。
ヘッドフォンからは首にかけてても聴こえるくらいの重低音の音楽が鳴っていた。
「姉ちゃんが俺の部屋に来るなんて珍しいな。なんか用事か?」
「退屈だから・・・この前ラウレルが呼んでた魔法書・・・貸してもらおうと思って・・・」
「ん?あぁ、あれか。ちょっと待っててな。」
ソファーから緩々立ち上がり、少し離れた本棚から本を探す。
「あれどこやったけ・・・確かこのへんだったはず・・・」
(退屈・・・)
ラウレルはなかなか本を見つけられないようだ。
ふと、いつもラウレルが使ってる音楽機材が気になった。
(どうなってるんだろう・・・)
ラウレルはもうしばらく時間がかかりそうなので、少し調べてみる事にした。

(以下、しばらくは音声のみでお楽しみください)

「どうやって開くんだろ・・・あ、開いた・・・」
「へぇ・・・こんな風に中身が詰まってるんだ・・・」
「あ・・・取れた・・・」
「この方が・・・中が見やすいからいいや・・・」
「あれ・・・?これ・・・どっから落ちてきたんだろ・・・」
「・・・・・・きっと大丈夫・・・」

(以上、カトリーヌの分解でした)

「お、あったあった。姉ちゃん・・・ってアッー!!」
「ん・・・?」
「姉ちゃん・・・」
「どうしたの・・・?ラウレル・・・」
「姉ちゃんが・・・悪いんだからな・・・」
「いたっ・・・どうしたの・・・?いつものラウレルじゃない・・・」
カトリーヌの手を掴んだラウレルの手が小刻みに震えている。
「どうやったらこんなに分解できるんだー!」
ラウレルはぶち切れた。
返り討ちにあったのは言うまでもないが・・・

―――――
「ここの部品がこうなって・・・」
「カヴァク・・・直りそうか・・・?」
「OK兄弟、任せろ。」
「ごめんね・・・カヴァク君・・・」
SGJTコンボを受けて倒れた後、ラウレルは機械に詳しいカヴァクを呼んできた。
カヴァクは分解された音楽機材を見て「軽く芸術的なまでに壊されてるな。」などと言っていた。
カトリーヌはカヴァクが修理してくれるお礼に(カヴァクのリクエストで)マントを外してイヌミミをつけている。
数枚写真を撮った後にカヴァクが修理を開始して約10分。
ほとんど外に出されていた部品が、既に7割近く元の位置に戻されていた。
「この線はここに繋いでっと・・・よし、できたぞ。音を出してみろ。」
「わかった。行くぞ・・・」
リモコンを使い、電源をつけると、いつもヘッドフォンで聴いてるヘヴィメタがいつも通り聴こえた。
「ふぅ〜・・・助かったぜカヴァク〜・・・」
「ありがとう・・・カヴァク君・・・」
「いえいえ、お安い御用です。」
「姉ちゃん・・・これから俺の音楽機材いじるのだけはやめてくれ・・・」
「でも・・・中身面白かった・・・」
「面白かったじゃなくてだな〜・・・せめて修理技術覚えてから分解してくれ・・・」
「つまんない・・・」
「あぁ、もう・・・ほら、探してた魔法書だ・・・」
「ありがとう・・・」
ラウレルから魔法書を受け取ったカトリーヌは、マントを羽織り胸に魔法書を抱いて自分の部屋へと帰って行った。
「カヴァクもすまなかったな。本当に助かったぜ。」
「いや、気にするな。報酬として撮った写真は以前から狙っていたからな。」
「・・・・・・まぁ変な事に使わなかったら別にいい・・・」
「OKラウレル、時に落ち着け。ただちょっと加工したり加工したり加工しt(ry」
「それが変なことだー!!!!」
その後、ラウレルのSS乱射を華麗に避けながら走るカヴァクが見られたと言う。





はい、処女作でした。
このネタだと18禁のが書きやすかったんだけどカトリの天然が見たくなって書いた。
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