今日は月に一回のアルマ商店のプロンテラ流通雑貨仕入れ日
昼に一般雑貨を販売するのだが、実はこの露店には夜の部が存在する

「アルマちゃん、頼んでいた品は入荷したかしら?」
「プロンテラで大人気の、ケミランカーご用達!ホワイトスリムポーションを使用したクリームですね?」

カートの奥に隠してある「注文品一覧」の中から品物を取り出し1箱分マガレに手渡す

「それそれ♪やっぱりランカー製のクリームだと朝起きた時の肌の艶が違うのよ♪」
「姫w最近スクラッチマスクを装備してないと思ったら在庫切れだったでござるかw」
「エレメス、支払いお願いね」
「しょ、承知」

少し後ろの方に待機していたエレメスが懐から財布を取り出し、お札を4枚アルマに手渡す

「いーりゃんさんすー・・・お客さん、3枚足りないですよ?」
「うはw高すぎ;;」
「まいどあり♪(カシャ)」

貴重な軍資金から、さらに3枚のお札がアルマの懐に吸い込まれていった
夜市に出される品物は、普段のNPCで店売りされていない品物なので相場が存在しない
ここまでの運搬賃などを考えると、それぐらいになるか・・・
アルマが思い出したように、カートではなく自分のカバンに手を伸ばし

「それと、今回試作品を何個か貰ってきたので試してみるといいですよ」
「アルマちゃん?」
「フーベルゲルミンの酒(DEX+10料理)と、トリスタン12年(INT+9料理)です」
「あら、お酒?」
「実はこのお酒には別の使い方があって・・・ちょいとお耳を拝借(ごにょごにょ)」
「・・・まぁ素敵♪それは早速カトリーヌとセシルの二人に使ってみないと、ふふふ♪全部ちょうだいな」
「まいどあり♪(カシャ)」

笑顔で悪魔の会話が交わされる。カバンから取り出した酒瓶を箱に詰め込みガムテープで封印する
「割れ物危険」「ドクロマーク」・・・・一体何に使う気だ?
その間にも従者の財布からアルマの手中にお札が吸い込まれていく
既にエレメスの左右の手は埋まり、抱えた山積みになった箱のせいで前が見えていない

「それと、これはサービスです。中身は(ごにょごにょ)」

アルマはエレメスに気づかれないように、こっそりマガレに小さな袋を手渡す。
一瞬マガレは顔を真っ赤にするが、素早くスカートの中に紙袋を隠すと通常の微笑を浮かべる

「それさえあれば、エレメスさんとさらに熱い夜n・・・ごふっw」
「ほほほほほほほほ♪あら?アルマちゃん大丈夫?どうかしたの?」

見えない速度でくりだされた聖職者の拳がアルマの腹部にクリーンヒット!
聖職者を装った偽善者がそれを心配するように介抱するが、そもそも加害者でもある

「く、苦し・・・そんな抱きしめられたら、口からあんこが・・・がくっ」
「あら、気絶しちゃったのかしら?ほほほほほほ♪」
「姫・・・」

アルマ再起動中・・・

「はっ!私は一体!?」
「大丈夫でござるか?アルマ殿」

心配そうに覗き込んできているのは兄と同じ「お兄ちゃん属性」のエレメスさん(カシャ)

「先ほどから何度かカシャカシャ音がするのでござるが、はて?」
「あー・・・ほら、あれですよカートに入ってるミルクとかカシャカシャって」

カートに詰まれた牛乳瓶を指し笑顔でエレメスさんに何かを訴える
セシル13さんのへの依頼料(牛乳)をカヴァクさんの部屋に届けるの思い出してくれるかな?

「そうでござったwいつもの口座に例のものをお願いするでござるよw」
「まいどあり♪」
「エレメス。ぼさっとしてないで私の部屋までこれ全部運んでね。アルマちゃん来月もよろしくー♪」

小銭を受け取り、笑顔で立ち去るマーガレッタさんと、山積みになった箱を抱えたエレメスさんを見送る
二人が見えなくなったのを確認して服の部分に仕込んだ隠しカメラからフイルムを取り出す

「まいどありー・・・後はこの写真を現像して」

場所は変わって2F 夜市

トリス「わ♪お兄ちゃんのアップ写真だ、アルマちゃんこれいくら?」
セニア「んむ、マーガレッタさんはいつにも増して凛々しく美しい。私も見習わなければ。一枚貰おうか」
アルマ「まいどあり♪」
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