ラウレル「だからなんでお前が男子浴場にいるんだよ!」
カヴァク「今までも一緒に入ってただろう?何か問題あるのか?」
ラウレル「お、お前が女だなんて知らなかったんだよ!って脱ぐな脱ぐなーッ!」
カヴァク「別に減るもんじゃないし、つかお前とはよく一緒に入ってたろう」
ラウレル「うっ・・・ほ、他の人が来たらどーすんだよ!」
カヴァク「別に・・・『ガターン!!』
ラウレル「・・・なんだぁ?」
カヴァク「・・・さぁ?」

二人が音のした方を向くと、そこには呆然と立つセイレンの姿があった。
その足元には先ほどの音の原因であろう洗面用具と桶が散らばっていた。

ラウレル「・・・なんだか非常に嫌な予感がするんだが」
カヴァク「奇遇だな、俺もだ」

セイレンの視線はカヴァク一点に集まっている、そしてカヴァクは先ほど服を脱ぎ捨てたばかりの、つまり・・・全裸の状態である。

セイレン「うおおぉぉぉ!!!wwwwwwっうぇ」
ラウレル「げぇ!オーラ!」
セイレン「幼女wwwwwwwwwwwwはwっwけwんwwwwwwww」
ラウレル「待った待った!セイレンさん!これはただのカヴァクで・・・」
セイレン「みwなwぎwっwてwきwた」
ラウレル「カヴァク!逃げるぞ!これはもうダメだ!」
カヴァク「あ、あぁ、でもどこへ?」

そういえばセイレンが現在いる場所は浴場の唯一の出入り口、つまり外への脱出にはこのロード内藤を超えていかなければならない。

ラウレル「・・・こっちだ!」

そういうとラウレルはカヴァクの手を取り浴場の中へと走り、すぐさま中からカギをしてさらに走る。

ラウレル「(とにかく距離をとらn)・・・!?」

ラウレルは突如として肩に衝撃を受け、前方に大きく突き飛ばされた。
後方からの浴場のドアごと突き破るデッキブラシによるスピアブーメランがラウレルの肩の横をかすったのだ。
そのままデッキブラシは向こうに見える壁に深く埋まっている、あれが直撃していたらと思うとゾッとする。

カヴァク「ラウレル!?」
ラウレル「なっ・・・カヴァク逃げろ!いいから!」
カヴァク「でも」

駆け寄ってくるカヴァクに制止を叫んだラウレルだったが、ジャリ、というブーツの音を聞いて青ざめた。
ビクッ、と振り向いたカヴァクの目の前に映ったのは近寄ってくるロード内藤の姿。
それがゆっくりと両腕を広げたところでカヴァクは恐怖に強く瞳を閉じた。

セイレン「幼女wwwwwww確保!!!」
ラウレル「そうは行くか!!セーフティウォール!!」

ラウレルが必死の思いで創りだした結界は紙一重でカヴァクとセイレンの間に壁を作ることに成功した。

セイレン「うはwwwwwwww邪魔wwwwwww」

しかし、セイレンがグッと力をこめると徐々にセーフティウォールにヒビが入る。

ラウレル「くっ、くそっ!カヴァクに触んじゃねぇ!!」
『チャージアロー!!』

ラウレルが足掻きのソウルストライクを打ち込もうとしたとき、突然飛んできた矢によってセイレンの身体が横に飛んだ。

エレメス「遅れてすまないでござるwwwww今助けに来たでござるよwwwww」
ハワード「よし、俺が足止めをするからその間に頼んだぞ!」
マガレ「まかせましたわ、いってらっしゃい、速度増加!レックスエーテルナ!」
カトリ「・・・すとーむがすとー」
セシル「セイレン!あんたって奴はぁぁぁ!!」

結局、その後30分にも及ぶ激闘を経てロード内藤は地に伏した。
激闘の直後にカヴァクの肢体を見たマーガレッタが「おもちかえりぃぃぃぃぃぃ」とインティミディトをしかけたが、エレエスが捨て身で間に入ったことにより阻止できた。
後にカドリールを頭にめり込ませたエレメスが2Fの隅で発見された。

カヴァク「その・・・ごめん」
ラウレル「いや、無事で良かった・・・つっ」
カヴァク「あ、肩、待ってろ、今イレンドを呼ぶから・・・」
ラウレル「たいした怪我じゃねーよ、舐めときゃ治る」
カヴァク「・・・」
ラウレル「っちょ、なにやってんだおまえ!」
カヴァク「傷を舐めとけば治るんだろ?」
ラウレル「いや、ちょ、それとこれとは」
カヴァク「チュ・・・」
ラウレル「!!!」
カヴァク「・・・・護ってくれてありがと」




セイレン「・・・あれ?風呂に入りに来たはずなんだが・・・この状況はなんだ?」
セシル「なんだ?じゃないでしょうが!!!!」(爆裂







<あとがき>
えーセイレンが悪役になっちゃいました。ごめんねセイレン、君も好きなキャラなんだけどね!
「カヴァク=♀」というのがラウレル以外にまだ知られていない、という設定で書いてみました。
小説ともいえないような短いものですが、楽しんでいただけたら幸いです。
 
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