ロードナイト・セイレン=ウインザー
今、彼は希望に満ちている。
生き生きとした目、明るい未来を想像し危険な笑みを浮かべ、今襲撃されれば子供にも負けそうなくらいの緩みきった緊張感
「セイレン殿、顔やばいでござる。モザイクかけるでござる」
「そんな頭装備ハルシネーションウォークだぜ!」
ニカッと笑うセイレン。白く歯が輝く。
「ご機嫌でござるね。妄想とは恐ろしいぜ!」
ニカッと笑い返すエレメス。立てた親指が力強い。
今、馬鹿二匹の片方、セイレンはエレメスの自室にてノビたんに好かれるようコーディネイトしてもらっている。
もう一匹の馬鹿。エレメス=ガイルによって。

「まずは頭からいくでござるよ」
「ん、ヘルムじゃダメか?」
「SA魂実装前のEDP未使用SBくらいダメダメでござるよ」
「それは致命的だな。早く治そう」
「ちょっと待つでござる・・・たしかここに・・・」
ガサガサと『宴会用』と書かれたダンボールを漁るエレメス
「これでござる」
「こ、これか・・・」
「そう、これでござる」

「次は鎧を脱ぐでござる」
「断る。ハワードに狙われる」
「何をおっしゃる。奴は鎧なんて破壊してくるでござるよ。それは意味を成さない物でござる」
「それもそうだったな・・・」
「それに鎧着てノビたんに近づくなんて、地鎧着てアモンのFPに突っ込むと同じような行為でござる」
「死が見えるな・・・ありがとう。目が覚めたぜ」
鎧を脱ぎ、エレメスから手渡された『それ』を身に着ける

「肩掛けはこれでばっちしでござるな」
「もっと防御力の高いものg
「セイレン殿・・・これでマントはやばいでござるよ」
「そうなのか?」
「ペノメナにプロボ10使うくらい滑稽でござる」
「(あっぶねー、見られたらかなり恥ずかしいじゃねぇか)・・・そうか、わかった。マフラーにしとく」
手渡された真っ赤な、そして異様に長いマフラーを身につける

「アクセサリーは男らしくこれでござるな」
「どうやってつけるんだこれ・・・」
「これ知らないってのはヤヴァいでござるよ」
「そ、そうなのか!?」
「RS使ったミネラルに阿修羅するくらいヤヴァい。」
「それは酷いな。着け方教えてくれ」
「直接巻けばいいんでござるよ」
そのアクセサリーを着けてもらった。

「靴だがやっぱりグリーブはやばいよな?ここはライトな感じにサンダルとかか?」
「いやいやセイレン殿。そこはそのままが一番でござる」
「なんかバランス悪くないか?」
「今の時代、特化が一番。器用貧乏じゃモテないでござる」
「なるほど・・・よくわかった」
そして完璧(談:エレメス)にセッティングが完了した。

「まずはここの誰かに見てもらうでござる」
「え・・・それはまだ心の準備が・・・」
「男らしくすぐ行動でござる。セイレン殿がノビたん囲む姿が想像できるでござるよ」
「そ、そうか!よし、もう怖くないぞ」
部屋を飛び出る馬鹿二匹。そこに現れてしまったハイウィザード・カトリーヌ=ケイロン。
「!!」
「おぉ、カトリ殿、見てくだされこのセイレン殿の男っぷり」
「ど、どうだ・・・?」
固まるカトリーヌ。相変わらずの無表情。
必死にカトリーヌの背中を肘でつつくエレメス。
「似合わない・・・かな?」
「・・・・・・・・・・・・」
無言でグッと親指を立てるカトリーヌ。
「おぉっ、そうか、似合うのか!?」
コクコクと頷くカトリーヌ。
そこにハワードの荒々しい声が響く。
「おぃみんな!また2Fでノービスが飛び回ってるそうだぜ。アルマが捕まえるって言ってた」
「ノビたん!?」
目の輝くセイレン。
「うぉ、セイレン!!・・・なんだこれ・・・」
慌ててハワードとの間に割り込むエレメス。
「セイレン殿!急ぐでござる!今、このチャンスを逃す手はないでござる!!」
「おぅ!モノにしてみせるぜ!」
ダッシュで2Fへ向うセイレン。ふと足を止め。
「エレメス・・・この恩はいつか返すぜ」
無意味に歯を輝かせセイレンは旅立った。

「なぁエレメス・・・セイレンのあの格好はどういうことなんだ・・・?」
「ジハードでござる。」
「カトリーヌ、うまく翻訳してくれないか」
「・・・・・・・・・・インジャスティス・・・・・」
「そ、そうか・・・」
ロードナイト・セイレン=ウインザーの戦いは始まったばかり。
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