エレメス「あぁぁ…」
セイレン「どうしたんだ?エレメス、浮かない顔をして」
エレメス「いや、先の未来のことで少し悩んでいたのでゴザるよ」
セイレン「先の未来というと…俺達の種族が人間から悪魔に変わるって、あの話か」
エレメス「そう、その事でゴザるよ」
セイレン「確かに種族が変わって気持ちが不安になるのもわかるが、姿形まで変わるってわけでもないしな。それほど気にしなくてもいいんじゃないか?」
エレメス「とんでもない!悪魔になるというだけで超重要問題でゴザるよ!!」
セイレン「そ、そうか…?」
エレメス「デーモンベイン…」
セイレン「聖職者達が心得ている退魔の心得か。確かにここに来る前衛型聖職者の戦闘力やモンク達の阿修羅覇凰拳の破壊力がさらに増す事を考えると由々しき事態かもしれないな」
エレメス「そうではござらんよ。冒険者共のデーモンベイン等恐れるに足らず、でゴザるよ」
セイレン「じゃあ何が問題なんだ?」
エレメス「姫でござるよ…」
セイレン「……は?マーガ…レッタ……?」
エレメス「そうでゴザる。例を上げてみた方がわかりやすいでゴザるな。今までは……」


・ケース:現在
「姫!この閉ざされた箱庭の中でも拙者がいる限り悲しまなくてうぼっふぁ!?」


エレメス「と、こうゆうのだったのが、拙者達が悪魔になることによりデーモンベインの威力が上乗せされ」


・ケース:未来
「姫!この閉ざされた箱庭の中でも拙者がいる限り悲しまなくて

パァン!!


エレメス「と、こうなることが容易に予想できるでゴザる。さながら『おかゆ、うま』のゾンビの顔のハジけっぷりでゴザるな」
セイレン「それはないだろう…アイツのスキルの構成を見る限り支援型だ。デーモンベインは取ってないだろ」
エレメス「甘い!甘いでゴザるよセイレン!!沈没船の亡霊船長のWBしかり、ゲフェン搭を統べるの鏡の魔王のヒールしかり、
戦士=近接系のスキルだけ
という構図は当てはまらないでゴザる。それならば逆に、
支援型=支援スキルしか取ってない
という考えも否定されるべきではないでゴザろうか」
セイレン「考えすぎだ…百歩譲って取得していたとしてもあいつの力ならそんな威力はでないって」
エレメス「はぁー…セイレン、お主に1つ聞くがカトリーヌのJTは見たことはあるでゴザるか」
セイレン「当たり前だろ」
エレメス「ここに進入する冒険者の中にもあの魔法を使う者はいたと思うが、カトリーヌのJTは段違いでゴザるよな」
セイレン「ああ、俺だってあんなの喰らいたくないさ」
エレメス「普通の冒険者共が使うJTの最大Lvを…そうでゴザるな、仮にMAX10とするでゴザる。カトリーヌのJTはどれくらいになると思うでゴザるか?」
セイレン「想像したくないな……」
エレメス「とまぁ、拙者達のスキルのLvは一般の冒険者共のLvを余裕で超えているでゴザる」
セイレン「だな」
エレメス「さてここで本題に戻るでゴザる。カトリーヌのJTであれだけのLvでゴザる。姫のデーモンベインのLvはどれくらいでゴザろうな」
セイレン「……いや…それは」
エレメス「確かに姫の腕力は拙者達6人の中では最弱かもしれぬ。しかしそんなのはスキルのLv次第でいかんともなるでゴザる。下手をすれば月宮ラリアートも真っ青の威力のLvかもしれないでゴザる」
セイレン「月宮ラリアートなんてスキルあったか?というか、そもそもお前が普通にアイツに話か
エレメス「否、無理」
セイレン「……」
エレメス「まぁ、ここまで悲観的な話だったが、悪い話だけとも限らないでゴザる。対人装備が効かなくなるのはありがたいでゴザるし、何よりハイド等で隠れいている冒険者共を見ることが出来るようになる眼力を得られると言うのは、それ以上にありがたい話でゴザる」
セイレン「そうだな。現状だとハイドに対抗できる手段を持っているのはカトリーヌだけだ。その負担を俺達で軽くできるってのは仲間として嬉しいな」
エレメス「何より!今まで悠々とハイドグリムをしていたが、見破られて脅えるスク水の姿を肉眼ではっきり見える姿を想像するだけで……拙者はっ!拙者はもう!!」
セイレン「…………」
マーガレッタ「あれぇ?二人で何面白い話をしているのかな?」
エレメス「はぁう!姫!?」
セイレン「お、マガレ」
エレメス「い、いや…ナンデモナイデござルヨ」
マーガレッタ「そっかー。PT会話で全員に筒抜けだったんだけど何でもないのかぁ」
エレメス「……っ!?セイレン!お主PT設定ををおぉを!?」
セイレン「あ、悪い。お前と話す前のPT設定そのまんまだった」
エレメス「……………………」
マーガレッタ「こうゆう時は…えぇと、あの台詞を言えばいいんだっけ?」
エレメス「え……」
セイレン「?」
マーガレッタ「セイレン、どいて。そいつ殴れない」
SEO [PR] 爆速!無料ブログ 無料ホームページ開設 無料ライブ放送