テキストエディタで見る場合は*が一列に見えるようにウィンドウを合わせると綺麗に見えるかも?

********************************************************


7月4日大型パッチ実装メンテにつき箱祭りSS


箱祭り「生体研究所3階の場合」


********************************************************

3階控え室「マーガレッタのお茶会にて」

「なんだか今日は静かだな」
忙しい研究所暮らしの少ない潤いを堪能しながらマーガレッタに話しかける
「いつもこの時間は阿修羅やらなんやらでうるさくてかなわんのだが」
「新しいダンジョンが見つかったらしいから。皆さんそちらにいっているんじゃないかしら?」
「そうなのか……」
これでここが静かになってくれるとうれしいのだが
「まあ、少しすれば皆さんここに戻ってくると思うけど?」
「口に出す前に望みを潰すなマーガレッタ」
「うふふ。それにねセイレン。騒がしいのは冒険者さん達だけでもないでしょう?」

ドタバタと騒がしい足音がこちらに向かってくるのがわかる
たまには静かに過ごしたいんだが……

「で、なんだか今日は箱を開ける日らしいのよ」
久々の暇な時間を思い思いに過ごしていた3階の面子を集めて、セシルがそう切り出した。
「なによ?セイレン?変な顔して」
誰の顔が変か!
後、そこ。即効で帰りたそうな顔をするなカトリーヌ
「……箱とは青い箱とか紫色の箱のことか?」
「ええ!さっき外で冒険者が沢山の箱を開けながら楽しそうに話していたわ!」
毎度思うがどうやって外に出ているんだろう?
「ならそこに置いてある景品用の箱でもいくつか開けてみるか?」
MVP用。開けちゃダメ!と書かれた箱の山を指差しながら答える
「私たちはそんな一般ピープルの開ける物で満足しちゃいけないと思うの!」
「あらあら。セシルちゃんは欲張りなのね」
好き勝手言っているセシルとニコニコしているマーガレッタ
カトリーヌは興味がないようだし、ハワードは陽気に笑っているだけだ

ん?

「そういえばエレメスはどうした?今日は見ていないが」
話を逸らすために別の話題をふってみる
「あらあら。そういえば今日は見ていないわね」

マーガレッタがそう呟いた瞬間

「姫、このエレメスいつでも姫の御傍に……ゴフッ」
登場から沈むまでのスピードが上がっている気がする
しかし、コイツはアサシンであってストーカーではないのだが、何処から沸いて出てくるんだ?
盗蟲の因子でも埋め込まれたか?
「ちょっとエレメス!この大事なときに何処行ってたのよ!」
マーガレッタに踏まれていることへの突っ込みは一切ない
「いやなにこんな事もあろうかと拙者、我々にふさわしい箱を用意してきたでござる」
ノリで生きてる奴が踏まれながら答える
箱か……なんか変な鳴声を上げながらハワードを噛んでるアレか?
新しい趣味を爆裂させそうになっているが……正直見なかったことにしたい
「あれが……箱?」
首をかしげるセシル
「うむ。さきほどタナトスタワーで捕まえてきた箱でござる」
確かに箱だが……生きてるだろ?エンシェントミミック
「中身入っているのか?」
「まま、そう言わずに一人3個あるので開けてみるでござるよ」

いや、まずはハワードを助けろ


********************************************************

箱祭り「セイレン=ウィンザーの場合」

「私から開けてみよう」

正直嫌だが

「ちょっと!レディーファーストでしょう!」
案の定セシルが文句を付けてくるが
「何があるかわからんからな。何があっても騎士の私なら堪えられるし、その方が皆も戦いやすいだろう」
あの箱、歯剥き出して威嚇してるし
「むぅ」
いかにも私拗ねてますという顔のセシル
「そんな顔するな。次はお前が開ければいい」
「さっさと開ければいいでしょ!」

……仕方ないので、開けてみた

「オーガトゥース、エクスキューショナー、ミステルテインか」
「魔剣三本セットか!やったな」
いやなハワード確かに魔剣だがな
「生きてるんだが」
エレメスを睨みながらこちらに斬りつけてくる魔剣の相手をする
「まあ、そう言うこともあるでござるなw」

いつかアイツとは決着をつけよう

しかし生きている魔剣か……
「つまり。勝って私のものにしてみせろと言う事だな」
剣士だった頃の血が疼く

「男ってバカよね」
「あらあら。そういう所が可愛いのよ?セシルちゃん」
「……私も……欲しい」

後ろでなにか言ってるが気になんかするか


********************************************************

箱祭り「セシル=ディモンの場合」

「今度こそ私が開けるわ!セイレンが魔剣を出したんだから、私なら神器が出るわよ!」
殴って服従させた魔剣の手入れをしている私にそう言ってくる
「何が出てもこの面子なら問題ないからさっさと開けろ」
しかし……インテリジェンスソードって結構いいな
「ふんだ!皆見てなさいよ」

結果

「……炎の矢……鋼鉄の矢……水晶の矢」
「箱だからな」
「箱じゃ、しょうがないでござるなw」


「なっとくできるかーーーーーーー!」
ぶち切れてるがそっとしておこう


********************************************************

箱祭り「エレメス=ガイルの場合」

「次は拙者が開けるでござる」
「「「好きに(しろ)(すれば!)(しなさい)」」」
完璧に息があった
「ひどいでござるよwww」
そう言いながら箱に向かっていくエレメス

「……あの」
なんだカトリーヌ?
「……次は……私が開けたい」
以外だな。あの手のものには興味がないと思っていたが
「あらあら。私はカトリーヌちゃんの後でもかまいませんよ?」
「俺もかまわないぞ!先に開けてみろカトリーヌ」
「……ありがとう。ハワード、マーガレッタ」
うむ。微笑ましい光景だ

そういえばエレメスは

「タイツに高級エプロンに包丁キタ─wwヘ√レvv〜(゚∀゚)─wwヘ√レvv〜─ !!
これは姫にタイツだけ残しの裸エプロンでーーーー」
「えい」

包丁は人に向けるものではないぞマーガレッタ


********************************************************

箱祭り「カトリーヌ=ケイロンの場合」

「裸……エプロン……タイツは……残しで!!」
「無駄にタフだな。エレメス」
なんか刺さってるぞ

「クスクス。さあ、次はカトリーヌちゃんの番ですよ」
「……うん」
少し不安そうだな
「カトリーヌは誰かと違って日頃の行いがいいからな。いいものが出るかもしれないぞ?」
「誰かって!誰のことよ!」
分かってるじゃないかセシル

結果

「ふむ、ほお紅でござるか」
「おっ!こっちのは花たばか!」
「こっちの箱は……ウェディングドレス!?」
「花嫁衣装でござる!良かったでござるなカトリーヌ」
「……」
ふむ
「マーガレッタ」
「ええ、分かっているわ。セイレン」
微笑んでカトリーヌの元に歩み寄っていくマーガレッタ

「さあ、カトリーヌちゃんあっちの部屋で着てみましょう。セシルちゃんも手伝ってくれる?」
「私はかまわないけど。どうするカトリーヌ?」
「……私は……そういうの……似合わない」
「うふふ。そんなこと言わないの。ほお紅もあるし気合いを入れておめかししちゃいましょう!」

楽しそうだなマーガレッタ……人選を誤ったか?

「うふふ。少し時間がかかりそうね。そうだ!ねえ、ハワード。私は後でかまわないから。先に箱を開けていて」
「うん?それでかまわんのか?」
「ええ!かまわないわ!」
カトリーヌを引きずって隣の部屋に消えていくマーガレッタ
「……誰か……助けて」

すまんな。無理だ。


********************************************************

箱祭り「ハワード=アルトアイゼンの場合」

「……ちょ……そこは……っん」
「うふふふふふふふふふふふふふふ!」
「ねえ、マーガレッタ?マーガレッタ!……ねえ、聞こえてる?」

隣の部屋から楽しそうな声(一名のみ)が聞こえてくる
「これは拙者のクローキングスキルが試されているでござるな!」
「何をするつもりだエレメス」
聞かなくてもわかるけどな
「潜入調査に決まっているでござる!」
まあ、結末は見えている
「ふははは!さあ、ヴァルハラにいざ行かん!でござるよ」


消し炭を1個入手しました


「なあ、俺の分の箱開けてもいいか?」
「うむ。あっちはまだ時間がかかりそうだしな。暇つぶしにはなるだろう」
隣の部屋から聞こえる悲鳴がカトリーヌからセシルに変わっている気がするが、気にしてはいけない
「そうか。じゃあ開けてみるぞ……風の属性石でも出てくれるといいんだがな」
「ここでは逆に普通の鉱石は手に入りにくいからな。しかし、なぜ風の鉱石なんだ?」
「ああ。アルマイアに景品用のウィンドホークが足りなくなってきたと文句を言われてるんだ」
……おまえが作っていたのか

結果

「で、何が出たんだ?」
さっきからごそごそしてるが……
「うほッ 今装備してる。少しまってくれ」
装備だと?

ゾクッ

なんだこの悪寒は!
「ああ、装備できた!この感覚はなんていうのかな。ああ、そうだ!」
待て!振り向くな……心の準備が!

「箱の神様……うれしいことしてくれるじゃないの!」

……蝶の仮面、ロウソク、ロープか
あいつダンサーでもないのになんでロープが装備できるんだ?

ビシッ!ビシッ!

あの鞭捌き……なれてやがる!

「エレメス!起きてるな?」
「最初から寝ていないでござるよ」
「背中を任せてかまわんか?」
「御意」
今のハワードに後ろは絶対に見せられん。鞭がやたらいい音してやがるし

「B・s・d!B・s・d!」

……バック(背後)からスタブ(刺突)されかねんからな

「奴を止めるぞ。エレメス」
「委細承知」



それはまさしく死闘だったという


********************************************************

箱祭り「マーガレッタ=ソリンの場合」

「うふふ。楽しかったわ!」
「……それは何よりだ」
「どうしたのセイレン?変に疲れた顔しているけど?」
お前はやたらに元気そうだなマーガレッタ
「色々あったんだ。……そっちも大変たったようだなセシル」
「思い出したくない」
聞かないのも優しさか……なら話を戻してはやくこの騒ぎを終わらせよう
「後はお前だけだマーガレッタ。さっさと開けろ」
「あらあら。風情がないのね?」
「正直、疲れた」
「うふふ。わかったわ。じゃ開けてみるわね」

結果

「……ダイヤモンド3カラット」
「こっちは黄金でござるな」
また即物的な
「うふふ。最後の一つは何かしら」
「ルビーかサファイアじゃないのか?」
エメラルドというのもあるか
「もう。私の欲しいものが出てるわけじゃないのよ?」
ご立腹なようだが……
「お前の欲しいものって何だ?」
「それは貴方が考えなさい!」
むう。墓穴を掘ったか

「で、最後は結局なんだったんだ?」
「なんだかよくわかんない木の枝」
またずいぶんと前2つと差のあるものが出たな
「なんか赤黒いペイントがしてあって気持ち悪い」
……セシル。それは血じゃないのか?
「この枝なにに使うのかしら?」
まて、それを振り回すな
「あのなマーガレッタ。それはたぶん……」
「うふふ?なにセイレン?ひょっとして欲しいのかしら?」
いや欲しくはないが、だから振り回すなというに
「だからそれはだな!」

ポキリ

枝が折れた直後ドンっという爆発音と共に閃光が走った
クソッ爆風で周りが見えん
しかもこの魔力。普通の魔物ではないぞ!

「皆、無事か!マーガレッタは!?」
「大丈夫だ。壁に叩きつけられる前に何とか受け止めた」
うまいぞ。ハワード!
「怪我は!?」
「まて、もうすぐ見えるようになる」
爆風が徐々に弱くなっていく
カトリーヌが魔法で風を治めたようだ

「マーガレッタ!」
セシルが叫ぶ
「私は大丈夫よ。セシル……痛ッ」
「どこが大丈夫よ!?怪我してるじゃないの!!」
額が浅く切れたようだ。見た目派手に血が出ているがあれなら命に別状はないだろう

しかし

『おお!おお!この魔力の高ぶり!!忌々しき現世にありながら
なんと芳醇な死の香り!!素晴らしい!素晴らしいぞ!!
ここならば忌まわしき生の力に影響を受けずにこちら側へと干渉できる!!』

「……貴様」
何をわけの分からんことを言っている

『おお!我に近しき人の子よ!汝がゲフェニアより我をここに召喚したか!
大儀であった!ゲフェニアでは振るえなかった我が力!!我が魔力!!
ここでならば完全に!パーフェクトに使えるであろう!!
ふはははっは!我は気分がよい!さあ、汝の望みを叶えて取らせる!何が望みだ!
永遠の生か?強き力か?それとも山の如き財宝が良いか?
いやいや!汝は男だ!この世の全ての女をくれてやっても良いぞ?』

「死ね」

『うん?誰ぞ殺したい者でもおるのか?よいよい我に申してみよ!!
すみやかに呪い殺してやろうではないか!!我は気分が良いのでな!!
ふははははっははは!!』

「貴様が死ね」

『……異なことを申すな?人の子よ。汝は誰に向かって口を聞いているのか分かっておのるか?
ふはははっは!よかろう!!ならば汝には死を与えよう!!この身は異世界にあり、現世にて魔王と呼ばれし存在!!
真の力を解放せし偉大なるダークロー……何ッ!?』

「仲間を傷つけたんだ。この場から生きて帰れると思うなよ?」
ダークローとやらの片腕を斬り飛ばしながら告げる
同時に
「……貴様、姫を傷つけたな」
エレメスのカタールが奴の首筋に
「うるさい……黙れ」
セシルの矢は奴の眉間を狙い
「……………………」
カトリーヌが静かに、だが激しい怒りを込め大魔法を詠い
「俺は魔王だってかまわず食っちまう男なんだぜ?」
ハワードが自慢の斧を振りかぶる

そして

聖域を展開しながら静かに立ち上がったマーガレッタの微笑み
「クスクス」


『ちょwwwおまwwww』


********************************************************

2階控え室「アルマイマのボッタクリ露店にて」

「……っ、ていう事がこの前3階であったらしいよ」
「その話……どこに落ちがあるのですか?」
思わず呟いてしまう
「落ちって何?セニアちゃん」
「……いえ、別に」
トリスは純粋ですね
「で、トリスも箱を開けてみたいと」
「うんうん!その通りだよアルマイアちゃん」
「ならそこの景品開けようか?」
アルマイアが指差す先にはプレゼントボックス
「駄目です。あれは冒険者用の景品です」
「セニアは相変わらずお堅いなー」
だれが鉄の女ですか!そう思いながらアルマイアを軽く睨む
「で、トリス。その話は誰から聞いたのよ?」
話を逸らしましたねアルマイア
「うん!この前お兄ちゃんが見回りに来たときにね!」
その時のことを思い出しているのかニコニコしながら話すトリス
「まったく……あの男は顔を出すたびに厄介ごとを」
「あららー?セニアはエレメスさんが気になるのかなー?」
「えっ?えっ?そうなのセニアちゃん!」
「違います!私は断じて、あの男のことなどなんとも思っていません!」
ですからそんな必死な顔をしなくても大丈夫ですよトリス
「それにあの男が気を利かせて私たちの分も箱を取ってきてくれれば、何の問題もなかったでしょう?」
そうだ。それで何の問題もおきない。まったく気の利かない男だ
「ええー?確かにそれはそうだけどさー。ちょっと必死な所があやしいー」
「誰が必死ですか!?」
「もう、二人とも仲良くしようよ?」
「なっなにを人事のように言っているんですか!?トリス!元はと言えば貴方が……」


「…………」
「どうしたカヴァク?」
「……今度……ルティエに行く」
「なんでルティエなんぞに?」
「ミストケースを捕まえに行くんですね?カヴァク君?」
「なるほど。そう言うことならこのラウレル=ヴィンダー力になるぞ!」
「僕も微力ながら協力させていただきます」
「……ラウレル、エベシ……感謝する」
 


箱祭り「生体研究所3階の場合」END
→ 箱祭り「生体研究所2階の場合」に続かない

********************************************************
                          
注1 このSSで開けているのはエンシェントミミックでありプレ箱でも青箱でも紫箱でもありません
   また、エンシェントミミックを開けているのであり、倒しているわけでもありません
   ですので血枝ドロップしねーとか作中で出たアイテムが箱からでねーと言われてもどうしようもありません

注2 登場人物の口調及び性格はスレに投稿されたネタより脳内合成させて頂きました

注3 箱は用法容量を守って計画的にお楽しみ下さい

注4 ハルヒって言わないorz

SEO [PR] 爆速!無料ブログ 無料ホームページ開設 無料ライブ放送